前編
文字数 1,084文字
憧れていた職場の先輩の突然の告白に、私は嬉しくてすぐに返事をした。
涼は今まで付き合ってきたどの彼氏よりも優しくて、毎日がとても幸せ。
仕事にも身が入り、充実していた。
ある日の彼氏の家。
一緒にベッドの中にいるときも彼は優しい。
涼はいつもこんな感じだ。
私と一緒にいると嬉しそうだけど、なんだか辛そうな顔をする。
だけど、私はなんだかまだ踏み込めなくて、その理由をそれ以上聞けずにいた。
付き合い始めてから1ヶ月くらい経ったある日、私は学生時代からの友人とお茶をしていた。
私は聞かないほうがいいかもしれないと思いながらも、こくりとうなずいた。