第1話

文字数 979文字

Gone with money !  
カネとともに去りぬ

カネというのはなんだろう
カネがなくては生きて行けない
だから 人はカネのために働く
騙す 泣く 憎む 争う 殺す
ありとあらゆる悪いことをする
人はカネのためだったら
実際 なんだってする
カネって なんだ 
カネって いったいなんなんだ
なんで カネがなければ
この世で生きて行くことが出来ないのか

実際 カネをぎょうさん
持っている奴にとってこの世は
まさにパラダイスだろう
ここでは あらゆる快楽が満たされ
こんな楽しいところはないだろう
逆にカネがまったくない奴にとって
この世はまさに地獄であろう
ここでは何一つ満たされず 
虫けらのような惨めさがあるばかり
この世はますます天国と地獄に
引き裂かれて二極分化してゆく
みんな カネのために引き裂かれてゆく
そして また さらに輪をかけて
騙す 泣く 憎む 争う 殺す
いわゆる負のスパイラルという奴で
人類はこのカネという実体のない
幻のためにひたすら滅亡道を驀進中

つまるところ カネというのは
心の中に潜む人間の欲望であって
エゴであって それが かたちをなして
現れた抗いがたい本能であって
制御不能の爆弾のようなものなのか
つまり カネが憎悪や殺戮 
戦争を生み出し 必然的に
核兵器まで生み出してしまったのか
それは 神の教えに背いて楽園を
追放された人間の宿命の姿なのか

Gone with money !


ファンレターさまの紹介

 カネは世界を滅ぼす

カネは人間の欲望でありエゴなのだと納得しました。大昔から人はカネに振り回され、騙し、泣かされ、争い、殺してしまうのですね。これは人と他の生物との違いでもあると思いました。物を手に入れる手段として、人は石や貝などを貨幣にして交換してきました。ある時には米も貨幣の役割をしていたようです。賢い方法ではありますが、同時に悪いことに利用出来ることも知ってしまいました。その結果、カネは汚いことに使われることが多くなったのでしょう。経済格差が人の心を蝕み、妬みや恨みが募り、一人一人の小さな不満がやがては取り返しのつかないような戦争に繋がるのだと思うと恐ろしくなります。カネが世界を滅ぼす…人の欲望が膨らみ過ぎて、いつか近い将来に地球が滅亡するのではないかと危惧せずにはいられません。これは天罰なのでしょうか。カネと共に去ることだけは避けたいものです。




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