考察は続く

文字数 616文字

かずまさんは、娘ととても仲が良い。
娘と仲良しのパパを見るのはとても良いことだと思っていた。しかし、娘の成長と共に、いやらしく感じてしまい、素直に喜べなくなってきている。なるほど。大きくなった娘との距離感とはとても大切だ。
私と父親は、男女の一線を超えてしまった。つまり、父親からしたら「娘なのに女として扱った」事になる。私としては父親だと思っていたのに、男としてみている。事になる。
これは愛ではないか。娘と、父親との愛を超えて???それはハッキリと分けることは出来ない。いや。ハッキリしているのだが、つながっているのだ。
空と海をわける線のように。

それは、父親の年老いていく姿を見て感じる。若い時は、力自慢で、汗の似合う、男らしい父だった。どんどん年齢を重ねて、小さくなっていき小さな母親と似合う父になった。老夫婦。そんな言葉がピッタリの似合いの夫婦になった。それは娘としてとても嬉しい。
反対に、かずまさんは、年をとるがまだまだ働き盛りの壮年だ。白髪も出てきたけれどスタイルが良くて眼光も鋭い。温和だけれどそれだけではない魅力がある。父親と反対に、力だけではない知力という魅力がある。

昨今、多様性が謳われる中、力自慢で、戦争を反対する温かさのある活動家や、知性を武器に核兵器を使わせない抑止力を掲げた政治家など、いろいろあるかと思うが、戦争はあってはならない。今が幸せだ。という点は共通していると思うのだけれど。平和にならないなと思う。
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