第1話 東京オリンピックはあるか?
文字数 683文字
オリンピックがあるのか?それ以外のことが考えられず、仕事に手が付かないという方も多いことだろう。私もその一人である。そこで、今後の近未来を透視し、予言してみようということを思いついた。
早速、自分の実力を確かめる為、右手にスプーンを、左手にプリンを持ち、目を瞑らせてもらう。
・・・・・・。はっっっっ!まずは、聖火ランナーのことが見えた。なるほど、聖火ランナーは病院の中を走ることになりそうだ。ライダースジャケットを羽織り、手術前、運ばれる時の乗り物に乗り、点滴をした、リーゼントのお爺さんが見える。脈は既にないが、聖火だけは離さない。その後に、家族が泣きながら追いかけている。これが第一の透視である。おっ!!と、早くも第二の予言が見えた。
前森会長がオリンピック委員の会長に復帰するようだ。森さんは今、中東にあるイランとの共同運動会を企画していて、「もう、面倒だから、この運動会をオリンピックにしちゃわない?」ということでイラン国王と談笑しつつ、話が進んでいるのだという。これも、当たる可能性がありそうだ。現実味を帯びている。
うおおお!見えた。第三の予言は、トランプ前大統領の娘が美人である。という予言だ。これは、当たっているかもしれない。非常にべっぴんさんかもしれない。
どんどん当たりそうだが、一つ予言する度に体力が異常に減っていることに気付いた。これは大変だ。もう眠くて、眠くて、たまらない。あ!一番大切な自分の将来を占おうとしたところ、スプーンがくるりと曲がり、折れた。どうやら透視能力は3回しか使えないようだ。残念だがしょうがない。今日はこれくらいにしておこう。