詩小説『腑抜けの空』3分の失恋。別れのあった人へ。

エピソード文字数 468文字

腑抜けの空

黄昏連れて、空を焼いた。
いつかの夕日を重ね見る。

この小窓から見送った。
湯が沸いたなら、温かいものを飲もう。

無理におどけてみせるのは、
自作自演の、安い芝居さ。

こんな気持ち報われないだろう。
どこに居ても、なにをしてても。

こんな気持ち満たされないだろう。
君じゃなきゃ、君じゃなくちゃ。

ミスチルでも、流そうか?
想い出連れて鳴り響くなら。

吹かす煙草も、苦く思え、
長いうちから揉み消した。

慰めの一杯で呑み交わす酒では、
余計、虚しくなるから。

そうか、湯を沸かしてたっけ?

こんな気持ちあやせないだろう。
どんな恋も、どんな嘘も。

こんな気持ち癒せないだろう。
君じゃなきゃ、君じゃなくちゃ。

いつもならばなんて、
らしくないなんて。
君が居なくちゃ僕じゃない。

それでも今日の僕を生きる。
らしくない僕も、僕なのだから。

こんな気持ち報われないだろう。
どこに居ても、なにをしてても。

こんな気持ち満たされないだろう。
君じゃなきゃ、君じゃなくちゃ。

今日の夕日を見送った。
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登場人物紹介

主人公はあなたです。それぞれの恋愛模様を『詩小説』で。

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