エピローグ

文字数 474文字

翌日、A男は再び3人の女子とカフェエリアにいた。

「えっと、3人とも昨日はごめんね」

まずA男は3人に謝った。

「A男くん、どうしました」

「急に謝られても困るぜ」

「そうだよ」

A男は事情を説明し始める。

「昨日、Z男と母さんに言われたんだ。

その……3人ともに優しいことをするのは悪いことじゃないけど、先のことを考えろって」

「!」

(Z男め。……ありがたいことを)

(Z男くんには、今度何か奢ってあげよっと)

3人の女子はそれぞれ思うことがあったが、Z男に感謝した。

「でも……僕にはまだ3人の中から選ぶとかよくわからない。だから……」

「……」

3人は息をのむ。

「もう少しだけ僕に時間をくれないかな? 卒業までには答えを出すから……さ」

その答えに3人は少し悩んだが。

「A男くんが言うなら……」

「ああ、そこまで言うなら」

「ボクたちは待つよ、ただし……」

3人が同時にA男を見つめた。

「「「卒業までだから!!!」」」

「う、うん……」

3人の気迫にA男は押されるのだった。



「まあ、A男にしてはよくやったか」

とはZ男の談。

「A男ちゃん。卒業までに頑張ってね」

とはA男の母の談だった。
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