前のエピソードへ「鈴鹿歌音」

南雲あや

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文字数 2,435文字

南雲あやさんの執筆会場はここ！

他の人は書き込んだらだめですよー！

ここはとある路上

舞洲未来は人間観察をしていた。

見える……見えるわ！！アナタ、今宵のハロウィンの夜、何かよくないことをしようとしているのね！？

はあ？なんのこと？意味わかんない言いがかりはしないでよね、おばさん。もう行くから。

ああっ！ちょっと待って！……あの人はよくないことをする未来が見える…あれは…っていないっ！追いかけないとっ！

追いかけた舞洲未来のたどり着いた先はとある都内のライブハウス　

迷ったことにより、もうすでにライブは始まっていた。

姫たちっ、今日も俺に逢いたかったーーーーー？？

キャーー――――――――――♡♡♡ラビーーーーーーーーっっ！！逢いたかったーーーっ！！

うんうん、いい返事だね。それでこそ俺のかわいい子ウサギちゃんだ。……さて、今宵も素敵な絶頂(エクスタシー)へと導いてあげるよ――

なにここ……！！女の子の圧がすごいっ！それに……目が死んでる…？この子たちの未来が見えない……この子たちは死んでるの……？

さあて、一曲目は定番のこれ、「strawberry moonの夜に」……震えろっ！！

きゃーーーーーーーーーーー♡♡きたあああああっ♡♡あがるーーーっ！ラビ―――っ！

なにこれ……ここ……ここにいるみんな死んでる…？

ちょっと、おばさん！邪魔よっ！ラビが見えないっ！

おばさんっ…って私はまだ23歳って……きゃああっ！

舞洲未来はファンたちの波に押し潰され、押し流され、もみくちゃにされた。

足が踏まれ、肩はぶつけられ、一瞬で服も髪もボロボロになった。

その様子を、歌いながら見ているラビは心の中であざ笑う。

(さっきのおばさん、追いかけて入ってきたんだね。ばかだなあ、この信者たちはもう俺の人形だから、もう俺しか見えてない。俺が殺せって言ったらお前を殺すよ。)

舞洲未来はもみくちゃにされながらも、眼鏡だけは落とさないように大切に守る。

眼鏡だけはっ……この眼鏡だけは死守しないとっ……！

あのラビって子、人の魂を抜き取り、空っぽにしている未来が見える…っ！ここに居たら、私が、そうされる！あの人を、殺さないとっ！

ふぅ、1曲目聴いてくれてありがとう。今夜は休ませないよ？覚悟して。

じゃあ、次は「黒茨の姫は人形」聴いて……

～～～～♪(歌いだす)

キャーー―――――――っ！！！！

この人の歌を聴いていると、頭が痛い……あああああああっ、あああっ！！！

頭が、割れるっっっ！！痛いいいいいいいっ！！

なぜだろう、こんな時に……初恋のあの人が通り魔に殺され、死んだ時のあの場面を思い出す

血飛沫が飛んで――目の前が血の海で――

いやっ！！嫌ああああああああああああああああああああああっっ！！！

あの時のことを思い出すのだけはっっっ！！

……ふうん、なんだ、まだ俺の人形にならないのかあいつ。随分心がしっかりした人間なんだね。

みんなっ、聴いて。

俺たちの宴に呼ばれていない人間がいるよ？仮装もしてないし――どうやって入ってきたのか。追い出してくれない？

うん…わかった……ラビ様のためだもん……わたし、言う通りにする

みんな、こいつよ、呼ばれていないのに入って来た人間。

――――ッッ！！！！！！

あははっ、眼鏡なんてライブ見る時邪魔なのにっ！！

そう言って眼鏡をひったくって、床に落ちた眼鏡が、踏みつけられる。

あはははははははははははっっ！！壊すっ！壊してやるっ！！

あ……ぁ……わたしの、眼鏡が……

うん、ありがとう姫たち。上出来だよ。ご褒美をあげよう。と言っても、俺の歌だけど。ここからは連続で聴いてくれ。

キャーー――――――やったあっ♡

～～～～♪(曲がはじまり、歌い続ける)

うっ……また始まった……嫌だっ！頭が割れる！！

あっ、あああああああああ、ああああああああああああああああっっっっ！！！！！

ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア！！！アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーー！！

くすくす

はぁ、はぁ……終わった……でも、歌を歌うのを止めない……このままだと、この子たちのように死んでしまう…

～～～♪(エンドレスで歌い続ける)

はぁ……はぁ…に、逃げなければ……

ちょっと、ラビの歌の途中でどこに行こうとしてるの。逃がさないよ……

うぐっ！！？

人形(姫たち)に身体を押さえつけられる舞洲未来。もう逃げ場はない。

あ、ああああああううううあああああああああああああっっ！！

やめてっ、歌うのをやめてっ！！壊れるっ！頭が壊れるううううううううううううううううううううっっ！！

あはははははははははははっっ！！いいぞっ、狂えっ！もっとおかしくなれ！俺の歌で

お前は死ぬっっ！未来が見えたとか言ったな？！俺にはお前の未来が見えるっ！お前はここで俺に殺されるっ！人形となれっ！あはははははっ！

あああああああああああああああああああああああっっ！いやあああああああああああああああああああっ！！！―――――くぇｒちゅおおおおおおおおおおお(もはやよくわからない)　　　―――――………っっ！！

ふうっ……さすがに10曲連続は俺も疲れた。でも、ここまで歌ってやった人間なんて初めてかも。なかなか見どころあったね、元人間さん……♪

ラビが歌い終わり、静まり返るライブハウス。

観客は一心にラビを見つめていた。舞洲未来もまた然り。

う……うう…………

ラビ…………さま…………

絶頂(エクスタシー)の先にあるものは見えたかな？お前のその眼鏡……ああもう眼鏡はないんだった。

ラビさま♡♡

ふふふ、俺ってばまた信者を増やしてしまった……ようこそ、新しいお人形さん。

じゃあ、ラストの曲といこうか。「黒バラ」では定番だね。

「さよなら、キミへの鎮魂歌(レクイエム)」……永遠に。

こうして「黒バラ」のライブは幕を閉じた。

正義の心で突入するとお人形にされて、死んで空虚な毎日を送ることになるので、興味本位で覗いちゃだめだぞ☆

Fin

そこまでーーーーーーー！！

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【10/29】ダンゲロスSS(56)鈴鹿歌音VS南雲あや

ダンゲロスSS

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※これは自由参加コラボです。誰でも書き込むことができます。

※コラボに参加するためにはログインが必要です。ログイン後にセリフを投稿できます。

登場人物紹介

「見えるわ……あなたの未来が…… 」

名前:舞洲未来 ( まいしまみらい )

性別:女

年齢:２３歳

職業:OL

特徴:今まで恋をしたことない社会人の女性。学生時代は吹奏楽部でトロンボーンを吹いていた。占いが大好きで友達を占ったりしているが、内容が生々しかったり強烈な事が多かったりする。実家は神社だったりもする。

能力:その瞳と眼鏡に映る未来

眼鏡越しにその人の未来を見ることができる能力。能力発動時、目の色は青色になり、目の輝きが弱まる。この能力のおかげで色々な人の未来を開いてきたことをやや自慢に思っている。だいぶ昔に初恋の人を通り魔に殺害されたことによって覚醒した能力でもある。これ以上、悲しむ人を増やすまいと努力している。

殺意の理由:初恋の人の仇をとる為

作成者:鈴鹿歌音

名前：ラビ

性別：男　(18歳)

設定：女子に人気、インディーズビジュアルバンド「黒茨」のボーカル。通称「黒バラ」。ファンの呼称は「姫」で、ラビファンの呼称は「子うさぎちゃん」。

女顔がコンプレックスで、いわゆる女形であるが、女好きである。「strawberry moonの夜に」「黒茨の姫は人形」「さよなら、キミへの鎮魂歌レクイエム」という楽曲がある。

能力：お人形に捧げる愛　絶叫あいスクリーム

自分が作詞作曲した曲を歌うと、聞いた人は精神が不安定になる。聞き続けた人は発狂し、錯乱し、やがて何も考えられなくなり精神が欠落、中身が空っぽになる。虚空を見つめる。生きてるけど死ぬ。(ライブの余韻とかではない)

その様子は絶頂エクスタシーと言ってるが、そんな快楽的な生易しいものではない。魂が戻ることはない。一度人形になった者は熱狂的信者となる。

戦う動機：人の悲鳴って気持ちよくない？その一瞬のだけに俺は歌う。

製作：南雲あや　/きゃらふと

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