異世界物ばかりのライトノベル、それ「病気」です

4:「輪廻転生」の意味を教えられなかった現代日本社会

エピソードの総文字数=1,083文字

我々はそもそも仏教徒でしょう。日本国って99%は仏教徒のはずなんだ。なのに「輪廻転生」の意味すら教えられなかったってのは痛い。
なんちゃって仏教徒の間違いじゃね?だって都合よく神社に参拝してるじゃん。現実的には日本人の99%は仏教と神道のちゃんぽんでしょう。仏教の事知ってるのは今や仏教僧侶だけじゃね?
そういう意味でも痛いよね。お墓にある「六地蔵」の意味すら教えられなかった。いや子供たちに伝えることすらできなかった。
まあ、日本に伝わって来たときの仏教はすでに変質した仏教で特に浄土系は「極楽浄土を目指す」と言うゾロアスター教やキリスト教の思想が混じっている「一神教なきキリスト教」とも言われている仏教を輸入したから、本当の仏教かと言ったら大変微妙なんだけどね。
それはともかく天界に転生しても仏教の世界観では負けなんだ。実は天界に生まれてもあらゆるものが満ち足りすぎて解脱ができない上にまた六道に転生するんだ。だから天界に生まれても最後は嘆きの涙で死ぬんだ。しかも天界にもう一回生まれるのは6分の1の確率。人間界という四苦八苦に満ちてる世界に転生と言うリスクは大だったんだ。天界→修羅界かもしれない。最悪なのは天界→地獄界というパターンだ。天人は汚れてないから大丈夫だって?仏教では欲天という天界だってあるんだよ。「第六天魔王」(六欲天)とか君は聞いたこと無いかい?
※「天人五衰」というものがある。天人が死ぬときは「衣服が垢で油染み」て、「頭上の華鬘が萎え」て、「身体が汚れて臭い」、「腋の下から汗が流れ」、なぜか「自分の席に戻るのを嫌がる」という。天人が死ぬと当然閻魔の裁きを受ける。もう一回六道のどれかに転生する。
※解脱は、「四苦八苦」がある人間界からしか出来ない。つまり天人というのは救いがないのだ。修羅界も同様で人間界よりもいい物を食っていいものを着る世界であるが闘争に満ちた世界なので執着心のせいで解脱できない。三善道のうち輪廻の輪を断ち切るのは人間界にいる者のみである。三悪趣(地獄、餓鬼、畜生)に生まれた場合は苦しみだけで生が終る。
そういう事実知ってたら気軽に「転生」とか書けないよね。たとえ冗談でもね。
煩悩を絶って転生という「苦」を無くすのが解脱だからね。解脱すれば二度と転生しなくなる。それを「悟る」という。仏教ってそういう教えなんだ。つまり転生物って書いてる本人が自覚してるかはともかくアンチ仏教というか仏教を無自覚に侮辱してるんだよ。
※なお、浄土系の教えでは極楽浄土に行ってそこで悟りも得ることになるという。一般的には「極楽」と「浄土」は一緒だ。

TOP