詩小説『虐められっ子かまってちゃん』全ての若者へ。

エピソード文字数 692文字

虐められっ子かまってちゃん

制服を脱ぎ捨てた17の冬。

親は口をだしたがるが、

手を差し出してはくれなかった。

何を守る? 世間の目? 私の瞳?

親の大事なモノはなにか知ってる。

だから私は大事な話をしない。

虐められっ子かまってちゃん。
あなたの娘はそう呼ばれてます。

虐められっ子かまってちゃん。
どうです可愛い名前でしょ?

無視され始めたその日から、

私の身体は無色透明。

枯れ葉より軽い透明人間。

隠しもせずに撮られてた。

顔出し写真をネットに晒されて。

見せ物にされ、公開処刑。

いいねの数だけ、笑い者。

理由なら知っている。

虐められっ子かまってちゃん。
多分、ウザいよね私。ってかウザい。

虐められっ子かまってちゃん。
みんなの視線はいただけました。笑える。

恋人のできた友達の惚気話は聞きたくなくて。

なんで私だけ? ヒステリックになり泣いてみせる。

生理痛だとかで、お腹を抱え、机にうつむいたままに。

大丈夫? 心配されたい。

可愛いね。褒められたい。

そんな私は悲劇のヒロイン。

虐められっ子かまってちゃん。
可愛そうでしょ? 愛おしいでしょ?

虐められっ子かまってちゃん。
私の話聞かせてあげる。集まって。

定時制なら輝ける?

バイト先ならチヤホヤされる?

新たなるデビューを夢見て。

私はメイクに磨きをかける。

ブログで近況報告します。

実家の鏡の前、何度も取り直した。

自撮りを添えて更新します。

伸びない観覧数。増えないフォロー。

それでも映える日を信じて。

今は静かに獲物を狙う。
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登場人物紹介

主人公はあなたです。それぞれの恋愛模様を『詩小説』で。

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