理想の本棚とリアル本棚

文字数 766文字

引っ越してしばらくは、本を増やすまいといろいろ工夫していた。
書店にはなるべく近づかず、地域の図書館で借りたり、ウェブで読んだり。
今後何度も読みたい。コレクションとして手元に欲しい。
と思った本のみ購入する事にしていたのだが、世の中には面白い本が多すぎるという事かな。

大量の本の引っ越しは手間がかかる。
箱いっぱいに本を詰めると重すぎて底が抜ける。
運ぶ衝撃で本が傷まないように緩衝材をしたい。
シリーズ物はまとめておきたい。
とか、こだわりが出てしまうものでね。

さて、とりあえずは床に積まれた本を適当な棚上へ移動させた。
ざっと目を通したが手放せそうな本はなかった。ので、本棚を探そう。

今使っているのは、大きめの黒いスチールラック。
専用の棚板を置いて、サイドはブックエンドを使用している。
背板が無いけれど、壁につけて使っているので今のところ問題ない。
同じものをもう1つ購入するか、最近見かけたコンパクトで大容量な本棚を購入するか。
「今後の引っ越しを考えたらスチールラックだよなあ。」
と思いつつネットを見ていたら、めちゃくちゃかっこいい本棚を見つけてしまった。
完全に一目ぼれ&あこがれ。

その本棚は2×4板材を使用して、アンティーク物のような塗装がされていた。
本好きの両親が建てた実家もそうだが、やはり壁一面天井までの本棚には憧れる。
専用素材で突っ張り棒のように木材を立てるので、壁に穴を開けなくて済むのも良い。

思い立ったが吉日、ホームセンターを見に行ってみた。
金具はこの種類がおしゃれ、塗料の種類はどんな物が?と見て回った。
完成イメージもだいぶ鮮明になってきたところで、冒頭の問題。
そうだった、そんな本棚作ったら引っ越しが大変。

結局溢れたコレクションたちは積んだダンボールの上に置かれたまま、仲間を増やし続けている。
年内になんとか、したい。希望。

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