スキンシップ
文字数 219文字
先輩は私の腕を掴んで肘を撫でた。それから手を二の腕まで移動させて、Tシャツ越しの肩にまで触れる。先輩の手はいつも熱い。触れられたところから熱がうっかり私にも感染ってしまいそうだ。例えば部屋で二人きりでご飯を食べた後は必ずといっていい程こんな風に触ってくる。まるで私の発育を逐一確かめるように、頬や肩、腕を撫でて太さや筋肉を確かめるのだ。いくら確かめたって、先輩自身と比べたら脆弱に感じるだろう。丸太と小枝を比べるようなものだ。
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