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陽気に誘われて
柄にもなく小走りする
うっすらと汗ばんでも
今はまだ不快でもない
それよりもキラキラとする
緑に花にと急かされて
今日一番の特等席へ
昨日ではまだ早く
明日では少し遅い
その誰のものでもない時間は
頑張り続けてきて今を迎えた
過去の僕からのご褒美
無知を悔やんだこともある
誰かに裏切られたこともある
それをどう選んで捨てたかで
歩んできたこの道が
正しいだけじゃないかもしれないけど
今この目の前に広がる
夢のような景色を
独り占めするくらいは
赦されてもいいと言い聞かせる
これからもたくさんの選択を
望んでも望まなくてもするだろう
その先が朽ち果てる未来だけでも
通り過ぎる何処かのひとときに
またこの幸せな時間がくるように
そう願いながら次のシーンへ