予告編、2頁

文字数 1,031文字

 警察署の裏道を歩いていると。
後ろから、プップッとクラクションを鳴らす、ワゴン車が近付いてきた。
立ち止まり振り返ると。その車は、早野の横で停まった。
 車は弁当などの移動販売車だった。
運転席にはヤマトが乗っていた。早野は、

「あら〜、ユニコーン。いつから弁当屋を始めたの?」

と聞くと、

「こっち来てからな」

との返事があった。早野は助手席に乗ると、

「儲かる?」

と聞いた。ユニコーンと呼ばれたヤマトは、

「結構」

と返事をしながら車を走らせた。早野は、

「じゃ、俺もホットドッグ屋でも始めようかな?」

と言うと。ヤマトは、

「今はサンドイッチが流行ってる」

「そう、じゃそれで・・・」

と惚けた事を言っていると。
 前を向いたままヤマトは、

「何だって、世界政府の息の掛かった民間機で来たんだ?うちらの傘下の航空会社もあったろうに」 

と聞くと。

「えっ?ミサイルで撃ち落とされたらオジャンじゃん。それに警察に捕まりたかったから」

と早野が言うと。

「それで、どうだった?」

とヤマトが聞き返すので、

「う〜ん、風見鶏は直ぐに逃がしてくれた。
果たして、どっちに連絡するのだろう?」

と答えると。

「どっちもさ。うちからは謝礼は出ないが。
公安からは、金一封と出世と立場を良くするからな。仕方がないだろうな。命懸けなんだから敵のスパイもいるだろうしな。
その警官が違うとは言い切れない」

「へぇ〜、逞しいねぇ、庶民は。でも敵も味方も分からない戦って大変だぁ〜」

「あのねぇ〜、他人事じゃないんだよ。
ところで、本部からの指令書は?」

「あっ!空港で没収された!」

と早野が頭を抱えて、首だけ捻ってヤマトを見ると。

「嘘つけ!お前が何も持ってなかったのは確認済みだ」

「へぇー、何で知ってるの?」

「空港のカメラをハッキングして。
ずーっと、モニターしてた」

「さすが!」

「どうせ、お前が極東の司令官になれってやつだろ」

とヤマトが言うと、

「お前やれよ」

と早野が言った。

「嫌だよ」

「何でだよ、お前の方が向いているよ」

「バカ本部の指令は絶対だ」

「聞いたことないよ」

「兎に角、嫌だ」

「何で?」

「煩いお前やれ」

「やだよ」

「アホか!」

「アホはどっちだ?」

と言い争いをしていると。早野が、

「待て待て。俺達は両方アホだ。
河野先輩にやってもらおう」

「確かに、あはは!」

二人は大笑いをして。駄弁りながら車で繁華街の路地裏へと消えていった。

 予告編、終わり。

 第二部、しばらくお待ち下さい。
 一本中編入れます。

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