あとがき

文字数 653文字

 私は作品のタグに『妖神(マガカミ)』というタグを入れています。
 妖神(ようしん)でも、妖神(ようじん)でもなく、妖神(マガカミ)としていたのは、江戸時代後期の国学者・平田篤胤(ひらたあつたね)の『古史伝』にある災いや不吉な出来事をもたらす妖神(マガカミ)を意識していたから。
 私の創作したキャラクターは、一部を除いて現代を舞台にした人々。そんな人達が、怪異に遭遇したり《力》を行使する。
 そんな伝奇作品で、同じ世界観として書いています。同じ世界なので、クロスオーバーをすることもできる。
 『妖神(マガカミ)』というのは、いわば作品の総合タイトルのようなものなのですが、なぜこの世界に怪異があるのかを、まとめ役になるのが今回のお話。
 そう言う意味では、第一話となるお話なのですが、今までずっと後回しにしていました。
 それは、『妖神(マガカミ)』という存在を知っていながら、それをテーマとするお話を思いつかなかったから。
 それと決まった主人公を持たない、このシリーズの第一話を書くにあたり、二人称小説で書いてみたいと思っていたから。
 小説には、一人称、三人称とありますが、特殊なものとして二人称小説というものがあります。
 これは、主人公が読者になるという不思議な書き方。
 私は、その書き方に以前から一度、この形式で書いてみたいと思っていましたが、実力不足で上手くいかない。
 そういう意味では、この小説は二人称モドキと言えます。
 何はともあれ、以前から形にしてみたい『妖神(マガカミ)』という存在に触れた作品を書くことができて良かったです。
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