詩小説『僕がギターを弾けたなら』3分の音。音楽が生活にある人へ。

エピソード文字数 401文字

僕がギターを弾けたなら

もしもギターが弾けたなら。僕がギターを弾けたなら。
霧雨が濡らす野良猫の、毛並みのみたいな音奏でたい。
川原に生まれたこの音を、洗い流されたこの僕を。
歌にする。

君を想って、君を想って、届くはずもないが、届いてほしくて。
掻き鳴らしてまた、掻き鳴らしてまた、触ろうとしてる。

蒼いユニフォームで、打ち上げた高いフライ。曇った空に混ざり消えた。
想い詰めて投げ込む、ボールのような音にする。
川を挟んだあの橋に突き抜けた電車の音。

君を想って、君を想って、春のここちを色にするくちびるで。
掻き鳴らしてまた、掻き鳴らしてまた、水のようにすくおうとしてる。

君を想って、君を想って、届くはずもないが、届いてほしくて。
掻き鳴らしてまた、掻き鳴らしてまた、触ろうとしてる。

桃色の土手、黄色の土手、桜土手、菜の花土手。
もしもギターが弾けたなら。僕がギターを弾けたなら。
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登場人物紹介

主人公はあなたです。それぞれの恋愛模様を『詩小説』で。

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