第2話

文字数 342文字

死を弄ぶな。
それはごもっとも。
けれどあなたは、僕より、いや、僕と同じくらい辛い思いをした事が、果たしてあるんだろうか?
自分に酔ってるんじゃないか?
クソみたいな家庭に産まれ、クソみたいな女どもに蝕まれ、クソみたいな世の中を泳ぎ、足が攣る。
溺れかかって窒息。
そこに薄ら笑いのたいして関係ない輩。
世間の論理を振り回し、頭抑えて水のなか。
愛し合ってた筈の妻、知らぬ存ぜぬ、かえって泣いて、引く同情。
ああ、産まれて来なきゃ良かったな。
それでも全部が自分のせいだと、無理を重ねて夢の中。
日本酒を 呑んでいる 弱音吐いて げろ吐いて
事実は違う。
僕は日本酒を呑まない。
弱音も、げろも、吐かない。
ただ、あした。
1円でも。
考えて、ビールを注ぎ込む。
精神状態末期色。
肉体状態末期色。
もうダメだ。
全然ダメだ。
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