第2話「アストラルスーツ」

文字数 1,040文字

さて、今回は第2話の復習だ。
その前に~、アキト君のシーンが気になるわねー。

ハルカのことが好きなの~?

は?なななな、何言ってんの?

そんなわけないでしょ。

ハルカはただの幼馴染であって…

そうだよね。

家も近いし、昔から仲いいから。

アキトは友達だよ。

………

(やっぱりね…泣)

ハルカはトウマさんが…
ナツキ!?

やめてよ!何言い出すの!

もーっ!ナツキはこういう話大好きだから…

…そろそろいいか?

第2話で、お前らは「アストラルスーツ」を着て、

グラナージになるわけだが…

アストラルスーツって何?ってことから話そう。

現世の人間には、肉体の他に、アストラル体ってのがあるんだ。

肉体の外側を取り巻くようにして、人間がアストラル体に包まれているイメージだ。

それは、夢の世界や異世界、つまり、メル・マナと繋がっているんだ。

人間は、寝るとアストラル体の本来の場所、アストラル界に還る。

そしてエネルギーをチャージして、現世に目覚める。

…って、いきなり複雑すぎたか?

とにかく、生きた人間がメル・マナに簡単に来れるように開発されたのが

「アストラルスーツ」ってわけだ。

このスーツを装着すると、睡眠によって、アル・マナとメル・マナを行き来出来るようになる。

つまり…

アル・マナ(現世)で眠ると、メル・マナで目覚める。

メル・マナで眠ると、アル・マナで目覚める。

そして、それぞれの世界で生活が出来るってわけだ。

そして、これは本編では触れてなかったが、

グラナージは体の部品を交換して永遠を生きれるが、

元々は人間の魂だから、ある期間が過ぎれば、

また人間に転生しなくちゃならないんだ。

その期間は、人間によって様々だ。

また、中には転生する必要のない者もいる。

人間の魂それぞれの「悟りレベル」によって決められる。

転生する必要がないのに、また転生を希望する者は、

かなり出来た魂といえるだろう。

また現世で苦しみを味わうわけだからな。

彼らの多くは、転生を必要とする多くの魂を良い方向へ導くために頑張っている。

と言っても、そのことを彼らは知らない。

メル・マナでのことは、アストラルスーツを着ない限りは、

彼らの記憶には残っていないからな。

だから、悟った魂の多くは、ボランティアで現世に貢献しているといえる。

ふふ…あたしには無理だけど、

ハルカにはその素質がありそうね。

えー!?そんな素質ないよ!

私なんか、悟りどころか煩悩だらけだし。

お菓子がいっぱい食べたいとか、食欲がすごいのよ。

はは、ハルカらしいな。

でも、そういう無自覚な所が悟りには近いのかもな。

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登場人物紹介

桜葉春花(サクラバ・ハルカ)(16)

 高校1年生の女子。明るく元気で常に前向きな性格。

 剣道部所属。

天海夏月(アマミ・ナツキ)(16)

 ハルカの親友。同じ高校に通う、あざと可愛い女子。

 生き物が好きで、世話好き。友達も多い。

星野秋人(ホシノ・アキト

 ハルカの幼馴染で同級生。

 ごく普通の平凡な男子。

 物作りやゲーム、機械が好き。

 密かにハルカに想いを寄せている。

白木冬馬(シラキ・トウマ)(17)

 剣道部の先輩。

 まじめで優しく、ユーモアもあり、皆から好かれている。

 ハルカの初恋の人。

アル

 メル・マナの王であり、アル・マナ(現世)を創った神。

 メルの妻。

 正義感が強くはっきりした性格。他人思いで強がりで優しくおおらか。

 

メル

 メル・マナの王であり、アル・マナ(現世)を創った神。

 アルの夫。

 アカシア(宇宙の記録)を見ることが出来る、アカシアの「記憶者・記録者」。

 穏やかでマイペースな性格。

テントウ

 メル・マナの機械虫。ハルカたちの案内役。

 まじめで任務を淡々とこなすが、それなりの愛嬌もある。

 機械虫であることを誇りとしている。

ミラ

 猫耳族の少女。外からマナを取り込んで、体内にためることが出来る。

 マナを口移しで他人に分け与えられる。

 弟思いの優しいお姉さん。

キル

 悪魔の青年。

 ミラのことが好き。

 夢はグラナージのように働くこと。

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