射撃

文字数 297文字

 近所の公団住宅の道路は、いつもすばらしいものだ。ここ最近では、プロバスケットボールの試合がテレビで放送され、小学生たちにとってバスケブームになっているに違いない。道路の真ん中でおかまいなく、バスケットボールをつきはじめる。他人の迷惑おかまいなしで、子供たちは女の悲鳴のような金切り声をあげる。まさにキチガイだ。他人がそれで安眠妨害となっても、親も子供に注意せず、反省すらしない。スポーツを楽しむことは結構だが、時間と場所を考えなさい――わたしはカーテンをあけて、そっとつぶやいた。「バァン、バァ~ン……死ぬぞ」わたしは三十八口径の拳銃をやさしく愛撫した。「射撃だって、りっぱなスポーツだ」

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