第14話:章子の退職祝いの海外旅行

文字数 1,757文字

 不動産屋さんに行き、3DKで6000万円で中華街、石川町駅、元町中華街駅まで徒歩7分以内の10階建ての屋上のマンションが見つかった。即契約して数日後、不動産屋の口座に
入金した。2002年10月22日に引越して、自転車を買い、毎朝のように山下公園、MM21,赤レンガ倉庫、象の鼻公園、海の見える丘公園を散歩した。マンションでは既に光インターネットが使える様になっていた。

 そこで新しいFMVのパソコンを20万円で買った。そして、証券会社も以前から野村證券からインターネットで売買するイー・トレード証券株式会社に変更した。そして2003年を迎えた。その後、東京駅、日比谷、銀座、箱根、鎌倉、熱海、伊豆を日帰りで毎月の様に出かけるようになった。好きな洋服や素敵なレストランで食事したり今までの人生とがらっと変わった毎日が続いた。

 そして梅雨が明けた7月に秀夫が章子に退職の記念に海外旅行に行こうとパスポートをとった。行き先を話し合い東南アジアは怖い、米国、欧州が遠いから日本の夏に冬の南半球のオーストラリア、ニュージーランドに行きたいと言われ、9泊11日のデラックス・オセアニア旅行を予約した。5日後、8月5日、家を出て、出発時間が早いので成田に宿泊して日本を出発する事にした。

 ホテルに泊まるのは、初めてで、章子は緊張していたが、夕食も良かったしベッドも大きく快適だった。ホテルから成田空港まで無料バスが出て、翌朝、チェックアウトしてカンタス航空ので受付して、出発を待った。搭乗案内のアナウンスがあり列に並んで搭乗した。最初は緊張していたが離陸して海の景色を見ているうちに、心地よい振動で寝てしまった。

 しばらくして、珈琲サービスがきても寝ていて、気づかなかった。11時半頃に、目が覚めると、CAが昼食の用意をしていた。チキンか、ビーフどっちが良いか聞いてきたの、章子がチキン、秀夫がビーフにして食べてみると、そんなに悪い味じゃなく、タレもしみていて十分な味だった。その後、赤道付近は多少揺れが予想されますから、注意して下さいとアナウンスがあった。

 大きな揺れを覚悟していたが、多少、バタバタと音がした程度で思ったほどでもなく安心した。そうして、また一眠りして起きる頃には、後1時間少々でケアンズに到着しますとアナウンスがあった。その後、程なくして高度を下げはじめ無事ケアンズ空港に着陸した。ケアンズ空港は森と海に囲まれた空港。迎えにきたバスに乗り込んでケアンズの市内のホテルに到着した。

 翌日は、グレートバリアリーフへクルーズ船で行き、ダイビングしてシュノーケリングで美しい珊瑚礁を堪能した。そして翌日はシドニーへ飛び、オペラハウスを見学した。ハーバーブリッジをガイドと登る「ブリッジクライムツアー」というツアーが人気で参加した。橋の頂上からは360度に広がるシドニー湾とオペラハウスなどを一望するシドニーの大パノラマを眺めることができた。

その翌日はシドニー フィッシュマーケットで朝食を楽しんだ。その後ガイドの知り合いを紹介してくれ投資の話を聞いた。オーストラリアでは高金利政策をとっており無記名の大口定期預金をすると高配当を約束すると言うのだった。入金はオーストラリアで行い、定期預金解約時は、日本円に替えて日本に送金するシステムと説明していた。

 以前、日本で中古車の仕事をしていたので、日本語も流暢「りゅうちょう」だった。とりあえず、名刺をもらいパンフレットをいただいて検討すると答えた。ホテルに戻り、明日、ニュージーランド・オークランドへ向かう。朝食をとって、シドニー空港へ向かい、空路、オークランドへ地図で見ると近いが、実際には飛行機で3時間強と、かなりの距離があった。

 オークランドについて町に出て夕食をとってホテルに戻り、翌日は、オークランド市内観光バスツアーで、ケリー タールトンズ シーライフ水族館「Kelly・Tarlton’s・Sea・Life・Aquarium」

その他、オークランド博物館、マウント エデン、スカイ・タワーなど名所を見学できた。翌日は、南島の中心都市クライストチャーチへ飛んだ。クライストチャートは、ガーデンシティと呼ばれるだけあり、町中も緑で、誠に、きれいな町並みだった。
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