詩小説『言の葉をください』3分の夢。日常に。

エピソード文字数 356文字

 あなたのおやすみで終わった夜は、あなたのおはようで始まる朝を夢見る。
 あなたのおはようで始まった朝には、あなたのおやすみで終わる夜を夢見る。

 とある午後、黄昏時、染める、窓辺に、蝶々、ゆらり、舞う。
 ガラス一枚、内を飛ぶか、外を飛ぶかで、見える景色もうんと違う。

 言の葉をください。包まって眠る為、足音鳴らす為、ひとひらの葉をください。

 あなと背中合わせで芽吹いた春には、あなたと隣り合わせで落ち葉集める冬を夢見る。

 幼き日に戻りし秋。向かい合わせに覗いたのは万華鏡。瞳の奥の奥。
 凛と澄ませた夏は消えゆく。グラスの底に残された薄まる梅酒のように。

 言の葉をください。包まって眠る為、足音鳴らす為、ひとひらの葉をください。

 言の葉をください。ただ、ひとひらの、言の葉をください。
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登場人物紹介

主人公はあなたです。それぞれの恋愛模様を『詩小説』で。

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