グレー会社

文字数 675文字

いきなりだが私は「グレー会社」に勤めている。
「グレー会社」とは私が作った造語である。

ドラマに出てくるようなキラキラした、高収入・定時上がり・綺麗なオフィスが当たり前なホワイトでもなく、漫画に出てくるような低収入・パワハラセクハラ・休日なし・サービス残業祭りが当たり前なブラックではない。

私の会社は昭和のオフィスに、定時前出勤をせざるを得ない業務量(自主的にやっているので賃金なし)、残業をせざるを得ない業務量(みなし労働性の為定時から2時間半は残業代発生なし)、休日は完全週休2日、有給も使いたい時に使えるといった具合だ。
決して良くもなければ悪くもないと思っている。

そんなグレー会社に勤める私は、同じ社員から見ればいわゆる「不良社員」なのかも知れない。
私は「定時ギリギリ出社」、「定時後可能な限り速やかに退社」を心掛けているからである。

私からすれば定時を基準に動いて問題なく業務が回れば別にいいだろうという姿勢である。
そもそも会社が固定給の上、働いた時間で給料が上下しない以上会社にいるだけ損という考えだ。

もちろん定時前に出社し、残業代が出ない中働いている人も多く、私はその人達を馬鹿だとは思わない。
恐らく仕事が好きか業務を早く終わらせるスキルがないのだろう。(見る限り早く帰りたいと思ってなさそうではある…)

私は意外とこのようなグレー会社は多いのではないかと思っている。転職活動をした時にかなり多くの企業があまり変わらない印象を受けたからである。


この次の話からはグレー会社で周りの社員から見れば「不良社員」の私のリアルな日常を綴っていければと思う。
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