第6話 2021/06/24

文字数 1,182文字

2021/06/24
今日も朝に起きられなかった、昼間に起きた。
悪夢を見ていた、内容は思い出せない。
お昼ご飯は祖母の家で食べた。
夏になり、胡瓜や茄子が美味しい季節になった。
食事面は改善してきていて、味が分かって美味しい。
前は生きていくために流し込んでいる感覚だった。
今は少しだけ楽しんで食べられていると思う。
明日は出かける予定だ、始めて会う人なのでどうなるか。
楽しみなような不安なような。
どちらにせよ、相手には楽しんでもらいたい。
自分は音楽が好きでよく聴いている。
歌うのも聴くのも好きだ、唯一、作ることはしたことがない。
しかし、最近は音楽を聴いていると胸が苦しくなる。
ストレス発散で聴いているつもりが逆にストレスが溜まる。
なぜなのか、自分で少し分かっている。
多分、妬ましいのだと思う。
自由に、楽しそうに表現が出来て羨ましい。
自分でも学べば出来るかも知れない。
今は自信も無いし出来る気がしない。
独学で出来るような力も無い。
1年くらい前、不思議なカフェに行ったことがある。
メニューは1つだけでバーみたいなカウンターがあった。
会いたい人がいて行ったが、すれ違いになっていた。
奥の2席に常連客の少女達が座っていた。
2番目の少女は自分よりも若くて、働いていて、大変だろうなと思った。
その少女は自分のことを誰かに似ていると言ってくれた。
その誰かはテレビに出ている綺麗な人でとても嬉しかった。
マスターを含めて4人で恋愛トークをしたのを覚えている。
皆、様々な、特殊な恋愛をしていて面白かった。
面白いというのも失礼だと思うが、他人事だ。
2番目の少女は自分の恋愛話を聞いて泣いていた。
何を話したかは覚えていない、なぜか感動していた様子だった。
見返りを求めていた訳ではないけど、と言っていた。
誰かを大切にしたことがあるのだろう。
見返りを求めていなくても、反応がなければ虚しい。
心の底から苦しそうで綺麗な涙を流す少女を今でも鮮明に思い出せる。
何となく泣いてほしくなくてハンカチで涙を拭いた。
その後はツーショットの写真を撮って思い出にした。
もう会うことは無いと思うけど、今でもあの席にいるのだろうか。
優しい子、幸せになっていてほしい。
マスターは変わった人だった。
世間からすると屑と言われる部類だと思う。
人をたらし込む魅惑のある人だ、声の音程が低くて心地よかった。
自分とは合わなかったがはまったら怖いと思う。
不思議な世界だった。
自分は貧乏だから、分かりやすく時間をお金で買ったことがない。
そう言う世界で生きている人達には日常茶飯事だろう。
あったことのない人種の人達だった。
いろいろな人に会うのは良いことだと思う。
様々な考え、価値観の違い、いろいろと感じられる。
自分の世界が狭いことを知らされる。
明日の予定がさっき無くなった。
出かけるつもりだったがどうしよう。
また一人でカラオケにでも行こうかな。
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