12月1日 好き

文字数 1,050文字

12月1日
 11月31日は存在しなかったけどまあ変えなくてもいっかな。
 誰も気づかない気づかない。
 今日も教室でクラスの残りたい人だけ残って勉強。普段からこういうことをしているわけではなくて、ただただテスト期間真っ只中なだけ。
 教え合ってどうにかこうにかやって退けてる。珍しく今日昨日は彼も残ってた。
 勉強を教えてもらったりして、楽しかった。昨日はすごく辛かった。なんでだろ。
 でもやっぱり嫉妬しちゃうの。間違った嫉妬。迷惑極まりなくて、女の子にもなんだか申し訳なくなってきちゃう。目つきが怖くならないように意識する。勉強どころじゃない。
 他の子がその子に質問してただけ。それでその子がちょっと考えてからその子の元へ教えに席を立っただけ。
 彼女じゃない私が、そのことをどうこう思うのは重い。独占欲の塊かよ。
 よくないよくない。
 彼は私にも教えてくれる。
 今日はね、嬉しいことがあったの。ほんとに。神様本当にありがとう。
 今日クラスのいい感じの男の子と女の子が、最終下校の時間を約1時間すぎても勉強してて、みんなでそれを待ってたの。それで、私はその時間地理の勉強を始めたの。そしたらね、彼が来たの。私のところに。私のダメなところはそのまま彼をその場に留めておきたいと思ってしまうとこ。彼は「これはこういう特徴で〜」とか教え始めてくれたの。嬉しかったな。本当に。ありがとう。
 まあそうして、早く帰りたがってる(?)クラスメイトを困らせる要素の一つと化したんだけども、置いて帰ればいいものの誰1人帰らずに待ってるみんなを好きだなぁなんて思ったり。
 クラスが好きだ。大好きだ。1人残さず大好きだ。空間も、時間も、人も、人も、匂いも、空気も、全部好きだ。愛おしくてたまらない。
 離れたくない。みんなで修学旅行いきたいもん。来年、うちのクラスだけそのままで。だって、みんなそれがいいんだもん。いいじゃないか。好きだ好きだ好きだ。大好きだ。愛おしい。みんなと、ああやってわちゃっとできるのももう少し。
 終わりを考えるのはとても悲しくて辛い。
 今を見よう。幸せに溢れた今を。
 まだまだ文字を打つ手は止まる気配はないけれど、今は勉強しないと。バスに揺られて眠りそうな頭をどうにかシャキッとさせて歴史の教科書を読もう。じゃあね、また後で。
 




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これ、結構前につけたサブタイトルが嫉妬魂だったんです笑
ネーミングセンスどうかしてますよね笑笑
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