第4話 人嫌いなのか雲取山

文字数 816文字

 福知山ダム駐車場まで車でいった、ダム周回路を10分歩くと雲取山の標識がある。
田舎の山道は見付けるのにひどく苦労する。赤い山火事用心の方が目立っていた。
 入口のパネルと雲取山の石の標識もひっそりした山際に立っている。ポストに①と
赤く道標の棒が立ててある。これが頂上まで続く事を期待する。
 登山者は少ないようで、誰にも会わなかった。登山口から頂上まで樹木で覆われ
森林浴には適していた。バリアフリーなどとんでもない、足場はガレキ石だらけで歩き
難いことこの上ない。「だれが瓦礫をばらまいたんだ」と腹が立つ。⑰ポストの傾斜は
厳しく、ロープの助け無しに登れない。その後も急傾斜、綱にしがみつき登った。
 ㉔ポストでT字路にぶち当たり、左・雲取山、右・尺岳及び福智山の看板がある。
最後の登りも急角度であり、虎ロープなしでは不可能。ネットで見ると「この山は急勾
配で苦しい思いをした」と呟いていた。
 頂上は20坪程で、西方面が視界が開けているが、曇り空で何も見えず味気なし。
雲取山(607m)の白看板の丸太は古くはないが、足元が腐り倒れ悲惨だ。
 帰りは山マップに登録された下山道を行こうとしたが、山道は藪になり果て、道に踏
み込めず引き返し、登った道を下山した。小雨がぽつぽつ降るし、急傾斜の落葉にガレ
キ石と悩まされ、ストックと登山靴の角を立て滑りながら降りた。
 登りが2時間。下りも1時間45分と意外と掛かった。慎重に足場を定めて下りない
と、滑って転倒し、角の尖った石に腰を打ち大怪我間違いない。登り難い山なので、好
んで登る人がいない為か、道も整備が行き届かない。
 ニ度と来たくない山だが、これも目標の登山訓練と思えば価値ある経験であった。
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