文字数 1,445文字

あの後に
とりあえず酒場に来て雑談をした
でも どうしてあそこから矢が…?うーん……
「ケイ?」
「…えっ?あ…シラー…」
「ケイ…また考え事か…!」
「まぁまぁ……」
「ケイに聞きたいんだけどね」
「うん…」
「どうして 矢が飛んでくるって分かったの?」
「あ…確かに…気になります……」
「え”っ」
やば…後先の事考えてなかった……
「えぇえっと…あのぉ…」
どうしよ…どうしよどうしよ……!
「…ケイ……?」
「ケイ 答えて?」
「…あ”ぁ”あ”…っとねぇ…」
なんか言い訳…言い訳……
「ケイさん…まさか……」
やばっ…早く早く……
「…ケイ君が…何してたっていいでしょ?ね?」
「えぁっぉぇ…あぁ…」
「イビスさん…」
「まぁ そうだね…ごめんケイ」
「ああぁぁぁ…うんうん…大丈夫だよぉ…」
「うーん…まぁ…いいか…」(ゴクッ)
「でも不思議ですよねぇ…」
「深掘りはやめよう」
「あぁ………ん…?」
「…キスゲさん……?どうしましたか…?」
「ぐっ……ゴホッ…」(ピチャッ…)
は……? 吐血…?!
「…キス…ゲさん……な…ん…で……」
「ゴホッ...ゲホッゴホッ...」(ピチャッ)
「キスゲちゃん…!」(ガタッ)
「キスゲ…?」
「げ…解毒剤を!」
「は…はいっ!」
また…!なんでだよ…!?
目の前で…何が起きてるのか…よく分からない…
「キスゲちゃん…!」
「ゔっ…!」(ガタガタッ…パリーンッ…バタッ…)
やだっ………嫌だっ!!


「…ケイ……?」
「ケイ 答えて?」
うわ…!ここからかよ…!
「…あ…あの……」
「ケイさん…まさか……」
イビス…たすけて…
「…ケイ君が…何してたっていいでしょ?ね?」
はっ…良かったぁ…
「イビスさん…」
「まぁ そうだね…ごめんケイ」
「あ…うん……」
「うーん…まぁ…いいか…」(クイ…)
あ…これだ!
「キスゲ!ダメだっ!!」(ガッッ!!)
「うぉっ…!」(パリーンッ…)
「わっ…!だ…大丈夫?!」
「お二人共!急にどうしたんですかぁ?!」
「ちょっとぉ!お客さんら何してるんだい!」
あやべっ
「あぁぁあ…えっとぉ…ですねぇ……」
どうしよ…なんで…頭より先に体が動くんだ…!
「……すみません、布巾を取ろうとした彼に
驚いてしまって…この器の分は払います。」
「…!」
キスゲ…!臨機応変が得意なだけあるぅ!!
「もう!次は気をつけるんだよ!!ったく…」
「は〜い 失礼しまぁす……」
「……」
「後で殺す」って目で訴えるのやめろよ…

「どうしてっ!お前はっ!そんなにっ!馬鹿なんだっ!この頭には何が詰まってるんだっ!」
「いだいいだい!やめろ!」
「まぁキスゲちゃん……」
「なんで器を叩き落としたこの野郎殺すぞ!」
「やめ”ろ”って!」
「でもなんで?訳が気になるよね」
「私はそれが聞きたいんだよォ…答えろ!」
「うぇぇえぇ…」
うぇぅん…言い訳ぇ…あ!そうだ!虫だ!
「虫!飲み物に入ってたのが見えて…」
「虫だと…?」
「うんうん!お前虫嫌いだろ!?飲み込んだ
なんか後で気づいたら吐くかと思ってよぉ…!」
ちょいと…無理があるかなぁ……
「それなら先に言えよ…ったく…」
よっしゃぁあぁぁっ!!
「虫かぁ まぁ仕方ないねぇ…」
「そうですねぇ…あたしも虫は苦手ですぅ…」
「そうだったの?」
「はい!ちょっと癖が強くて…食べるのは…」
「…食べたの?」
「あっ」
「マジで?」
「ゎゎゎゎ…そのぉ…」
「まぁいいじゃん?お前だって蛇食うだろ?」
「確かに」
ちょいとおかしい、こんな日常だけでいいのに
そんなことを願ってはまた闇に突き落とされ
また 人生が繰り返された。

Ⅱ 終
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