第7話

文字数 429文字

小学5、6年になると、野球よりもサッカーが好きになった。キャプテン翼がはやりだしたからだ。なので、中学ではサッカー部に入った。けど二日で辞めた。当然だよ、サッカー部なのにサッカーできないんだもん。顧問が筋肉パープリンだから、やらせることといったら、うさぎ跳び、マラソン、腕立て伏せ。けど、今から思うと、70人くらい新入部員がいたから、ふるいにかけられていたんだろうな。

残ったのは下手くそだけどね。

この頃になると、遊びでも野球をしなくなった。日が暮れるまでどこかよその誰かの家に行って遊んでいた。

高校では、テニス同好会に入った。野球部は坊主にしないと入れなかった。坊主にしてまで野球をやりたくなかった。それに野球部の顧問は鬼みたいな奴で、ちょっとでもさからえばぶん殴られるって話しだ。テニス同好会は二日で辞めた。それどころか一回も参加しなかった。

早い話が、こんな感じで僕の中から野球は消えていった。

が、たとえそれがどんなかたちであれ、まためぐりあうことになる。
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