プロローグ

文字数 715文字

水槽立ち上げの際、微生物を増やす為に丈夫な魚を入れる事がある…その魚として選ばれた魚たちは「パイロットフィッシュ」と呼ばれている。



とある夫婦が話し合い、金魚を飼う事になった。
妻は出目金が良いと言った為、夫は出目金を飼う事にした。
元々、この夫婦は夫が魚を飼いたいと、メダカやピンポンパールという金魚、ベタのオス一匹など、魚を飼ってきた。
今でも魚は飼っていて、何種類かの魚が生息している。
ヤマトヌマエビやミナミヌマエビなど、小さなエビを飼っていた事もある。
エビはお掃除部隊として導入したが、その他お掃除部隊として、石巻貝なども生息している。
メダカは針子や稚魚の育成をしたり、ミナミヌマエビは自然と増えたが、それまでには、飼い方が悪かったのか、直ぐに死んでしまったり、水槽関連の知識が浅く、失敗もしたのだ。
しかし、失敗した事を反省し、夫は水槽関連の知識を身に着けた。
今現在、魚がちゃんと飼えているのは、その情報や知識を蓄えたからである。
もちろん、それでも生き物を飼っている時点で、生き物自体の生命力により直ぐに死んでしまう個体もいるのだが、夫婦は水槽のある生活を楽しんでいる。



とある日、夫婦が住む家に新しく水槽が立ち上げられ、その水槽にパイロットフィッシュが導入されたのが、事の始まりである。
水合わせを行われたパイロットフィッシュ達は、水槽内を泳ぎ始め、新しい住処に縄張り争いする奴まで現れたが、パイロットフィッシュである以上、夫婦はそのまま見守る事にしたようだ。
パイロットフィッシュに選ばれた魚は、ゴールデンアカヒレ三匹と、アカヒレ三匹の計六匹である。
名前…という訳ではないが、その六匹は妻により、一号から六号と名付けられたのだった。
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