1 〝文明の星〟

文字数 682文字

文明発展には意外と単純な、自然の成り行きというか必然の道筋、
潮流(トレンド)があるのではないかと思います。

なぜ、農業技術の次に工業、情報技術が生まれたのか?
それぞれの発展段階で、どんな政策が重要になってくるのか?

文明活動の本体である経済・社会活動を支える二本の柱、
科学・技術と制度・政策について、考えてみました。

自作SF『Lucifer(ルシファー)』や『Lucifer 断章』を
書く中で考えた 文明論が、もとになっています。

それは、文明の成立や変化を、
次の六つの要素によって説明する仮説です。

まず文明活動を、Ⅰ 科学・技術(事実認識/知る)、
Ⅱ 経済・社会活動(現実行動/行う)、
Ⅲ 制度・政策(意思決定/決める)に分けます。

次に、それらに必要な内外の環境条件として、
①物的資源(科学・技術が経済・社会政策を豊かにするのに必要)、
②人的資源(制度・政策が経済・社会政策を健全に保つのに必要)、
③自然・社会環境(制度・政策が次の科学・技術を開発するのに必要)
を加えます。

これらの各要素を、変化や課題となる順に並べると、
Ⅰ→①→Ⅱ→②→Ⅲ→③となります。

さらにそれらを、ダビデの星または籠目(かごめ)といわれる、
六芒星(ろくぼうせい)の形(✡)で図示すると、
文明の様々な事柄を分かりやすく説明することができます。



私はこれを、〝文明の星(The Star of Civilization )〟と名付けました。

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