「三が日から吐血する女」

文字数 1,023文字

 あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。ところで、三が日から吐血しました
 もうそれに尽きるので、これだけで終わらせてしまってもいいのだが、それだとあんまりなので経緯を書く。

 そもそも、年末からなんとなく体調不良だった。おそらく原因は、年末だからと豪華な物を食べすぎたからだろう。一般的に見たらそこまで豪華ではなかったのかもしれないが、胃がすっかり貧乏性になっている私にとっては、あまりにも豪華すぎたのだ。
 それでも、喪中でなくなるということで、私は喜んでいた。なにせ、ここ数年間(実際はもっと長いのだが、引かれたくないので言えない)ずっと喪中だったのだ。
 ようやく、明けましておめでとうが堂々と言えるぞ!! と、私はハイテンションだった。

 ところが、どうも元日からますます体調が悪くなっていった。
 体調が悪いのは私にとってはデフォルトだとはいえ、それにしても調子が悪すぎる。
 せっかくの正月のごちそうも、ろくに食べられない始末だった。

 そして三日の朝。私は吐血した。
 おまけに、四・五回も連続で吐いた。血が真っ赤だったので、私は人間だったのだなとのちに思ったが、そんなことをそのときは考えられる余裕はなかった。
 三が日のうえに、こういったご時世である。受け入れてくれる病院は、なかなか見つからなかった。

 なんとか家から少し遠い病院を見つけ、受診。結果は、多分喉が切れて吐血したのだろうけれど、胃からの出血も考えられるかも、というちょっとあいまいなものだった。
 喉を詳しく検査したいが、例によってこういうご時世なので、それもできないと言われた。無情。
 そんなわけで、さんざんな三が日で終わった。

 ついてなさではラッキーマンの主人公、追手内洋一(ついてないよういち)が有名だ。
 だが、洋一の場合は毎日のように交通事故にあっても入院すらしているシーンがないので、かえってついているような気もする。
 私はお祓いに行ったほうがいいのでは、と真剣に考慮するぐらいついていないと、さすがに今回の件で思った。

 ただ、ついてない=不幸、では決してない。吐血したときに家族は心底心配してくれて、今でも体調不良の私を気遣ってくれている。これほどの幸せがあるだろうか。
 それに、三が日からここまでのついていない出来事があったのだから、今年は上がる一方だ、と信じたいところだ。

 ……というか、そうでも思わないとやっていられないのであった
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