第３話　生命にとって悪いこととは何か

文字数 243文字

　では、悪いこととは何か、を答えねばなるまい。
　シュヴァイツアーの「生への畏敬の倫理」では悪いこととは「生を破壊し、生を阻害すること」で、その例として「必要に殺したり、いじめたりすること」を挙げている。

　テイラーの「自然の尊重」では悪いこととは「生命には目的論的中心があり、その目的に邪魔する状態」で、その例として「不必要に殺したり、だましたり、種を絶滅させたりすること。わな、つり、狩り」を挙げている（注：論文ではわな、つり、狩りについてより詳しく述べていますがここでは割愛します）。

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