大樹のぜい肉

文字数 948文字

浴室でシャワーを浴びながら髪と身体を洗いその後、濡れた身体で洗面台の前に立つと鏡に写ったお腹を見て大樹(だいき)が口を開いた。

「余分な肉がついたな」

お腹を触りながら大樹が口にするとサバタロウが近づいてきた。

「にゃ~」

「サバタロウ、どうした」

大きなタオルで身体を拭きながら大樹が声をかけるとサバタロウが鳴いた。

「にゃ~」

「お腹すいたのか」

「にゃ~」

「ちょっと待ってろ」

ドライヤーで髪を乾かすと大樹は上下のパジャマを着て洗面台を離れるとキッチンに向かった。

「サバタロウ」

キャットフードを皿に入れながら大樹が声をかけるとサバタロウが近づいた。

「にゃ~」

「俺は眠いから寝るな、サバタロウも食事が終わったら寝ろよ」

「にゃ~」

サバタロウがキャットフードを食べ始めると大樹は立ち上がりキッチンを離れ寝室に向かうとベッドに仰向けで倒れそのまま眠りについた。

ーキッチンー

「大樹もダイエットだな」

キャットフードを食べながら口にするとサバタロウはキッチンを離れ寝室に向かいベッドに飛び上がると大樹の側で眠りについた。

次の日、大樹より先に目を覚ましたサバタロウは大樹のお腹の上に乗り鳴いた。

「にゃ~」

「……」

「にゃ~」

「……」

「にゃ~にゃ~にゃ~」

起きない大樹にサバタロウが何度も鳴き続けると大樹が目を覚ました。

「サバタロウ、お腹の上から降りて」

「大樹、余分な肉がついてるとダイエットしないとな」

「サバタロウ…降りて」

「余分な肉」

サバタロウがお腹をフミフミすると大樹は身体を起こしサバタロウをお腹から退かせた。

「にゃ~」

「もしかしてサバタロウ、ダイエットしろと言ってるのか」

「にゃ~」

「サバタロウもダイエットしたもんな」

「にゃ~」

「よし」

ベッドから降り上下のパジャマを脱ぐとタンスから上下の私服を取り出し着始めた。

「サバタロウ、付き合ってくれるか」

「にゃ~」

ベッドからサバタロウが降りると大樹のぜい肉を落とす運動が始まった。

それから何日か過ぎ大樹のぜい肉が落ち始めると大樹とサバタロウは食事後、運動し続けた。

そして大樹とサバタロウの努力は成功しスリムな身体になった。

「また余分な肉がつかないように食事後、運動しような」

「にゃ~」

毎日やり続けた結果、大樹とサバタロウの身体は太らない身体になった。
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