婚約者様のご登場ですわ 【4】
文字数 1,051文字
幼い頃から(今でも十分に幼いですけども)ユリウスとは一緒に過ごす時間は当たり前にあり、それなりに仲良くはしていたけどユリウスが私を好きになった理由が全く見当たらないですわ・・・。
私の容姿はそれなりに整っているとは思いますけど、絶世の美女・・・違った絶世の美幼女とまでは行かないわけで。
ユリウスは私のどこが良いのかしら?と思ってしまう。
そして私はユリウスのことは好きだけど、恋愛の好きではないのよね・・・。
どう答えたらいいのかしら?
一応とは言っても婚約者ですし・・・。
いえ。好きですわ。けれどユリウスの好きと私の好きに違いがあると言いますか・・・。
ふーん・・・カレンは僕のことを友人として好きと言うことだね?
ええ。私のことを好きだと言ってくれたユリウスには申し訳ないのですが・・・。
今は?
凄く嫌な予感がします・・・。
そしてユリウスはさらにきつく、抱きしめてきた。
そしてユリウスは私の顎をつかんでクイッと持ち上げたと思ったら唇に温かい何かが触れた・・・。
は? これはキス!!
ってなぜ私はユリウスにキスされてるのかしら?
私達まだ7歳でしたわよね?
キスは早すぎませんかね?
それよりも止めなくちゃ!!
問題ありすぎです。まず私達はまだ7歳で年齢的に早いことと私の意思を無視して、その・・・キスをするなんて酷いですわ
はい?私が了承なんてする訳ありませんけど・・・。
へぇ強気なカレンも好きだけど・・・。でもいいのかな?
普通の市民は良いけれどカレンは王族の僕と婚約してる身だ。この国では例え婚約者同士であっても16歳まではキスをしてはいけない決まりがある
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