第1話

文字数 1,821文字

人との出会いには、何かがあるのだろうか?「運命」や「奇跡」と呼ばれるものが
もしあるのであれば私は信じたい。彼との出会いが運命であることを

彼との出会いは、流行っていたSNSでそこに記載されてた名前が懐かしい名前で妙に惹かれたのを覚えている。
でも、なにより自己紹介の文がすごい好きだった。

人との出会いに恵まれてる。運をもっていると

私はその頃親友2人と縁を切ったばかりだったのと恋人や友達、職場関係が上手くいかず、自分にも自信をなくし
どれだけ努力をしても改善することがなかった。
だから、彼と話をしてみたいと思った。でも、返信が来ずタイプじゃあなかったのかなって
思ってた頃、彼から連絡が来た。彼は忙しく、返事はいつ帰ってくるかわからなくて、まるでメルマガだなって思っていた。

それから、何回か連絡したけども、彼は仕事が忙しくて連絡する頻度が減った

その間に私は、職場の人間関係に悩み精神病になり働けなくなった。生活保護を受けることになり、その一か月後に目の病気になった。
環境がかわり、さらに家を引っ越さなければ行けなくなり、環境が目まぐるしく変わっていった。

ある日、ふと彼と連絡をとりたいと思った。何を送っていいかわからず、内容のない会話を送った。
どうせ、連絡来ないだろうなって期待していなかったら、タイミングが良かったのかすぐに返信が来て、電話をすることになった。

彼には精神病のことをはなして、前に精神病をもっている彼女と付き合っていたと話を聞いていたので、参考にしたくてその相談をした。
けど、全然参考にならなかったけど、そこから頻繁に連絡をとるようになった。
色々な話をした。恋愛観、生活、夢を叶えるためにパソコンが欲しいと。私が病気のことを話すと、彼は

俺だったら発狂してます

そう言ってくれた。他人の病気を自分だったらって置き換えてくれる人に初めて会った。
他の人は、大変だねと心がこもってないっ言葉で言い、酷い人だと返信がとぎれる人もいた。
彼の優しさが暖かくてまぶしくて、どうしたらこうなれるんだろうと会いたくなった。会いたいと思った。
彼は家が遠いのに病気のこともあり私の家の近くの駅まで来てくれることになった。

彼はよくわからない人だった。今まで会ったことがないタイプで彼は彼だった。
いつも落ち込んでるときにタイミングよく連絡がきたり、彼からの連絡で元気がでたり、彼は、私にとってスーパーマンだった。
気付いたら好きになってた。ううん。会う前から好きだった。でも、彼の優しさは同情からきていることに気付いてしまった。
苦しかった。だから、わざと彼が罪悪感を持たないようわたしを切れるように私の重たい過去の話をした。

この話をすると、100パーセントみんなさるから。だから無理しなくていいよ?見捨てていいよ?そう思って送ったのに

自分から見捨てたりすることはないし、人助けはかわらずしたいと思ってます。だから、無理せず返します。

私は声を出して泣いた。彼のおかげで、人を嫌いにならなくすんで、人生で初めてこんな誠実な人を見た。
彼は恋人より友情が大事と前に言ってたから、病気が治るまで友達でいて病気が治ったら堂々と告白をしようと思っていた。
なのに、彼から

最近彼女が出来たといわれた。

嘘つき嘘つき嘘つき。悔しかった。悲しかった。嫌だった。私の気持ち悪い感情が一気に流れてきた。
最初は、彼女に悪いからもう彼と会うのを辞めようと思った。
でも、突然心臓発作がおきた。苦しくて息が出来なくてこんなに苦しいのならいっそ心臓なんて止まってしまえばいいのに。
そう思ったとき彼に会いたいと思った。気持ちを伝えたいと思った。

こんな俺を好きになってくれてありがとう

胸が苦しかった。いつも助けてくれて電話苦手なのに時間作って電話してくれたり、仕事中なのにメールくれたり
解放してあげたいのにずっと一緒にいたくて大好きで大好きすぎて涙がでるほどで、彼の優しさ、同情に甘えて私は、彼の側にいる事を
選んだ。いつか、罰が下るかもしれない。彼女に対して申し訳ない気持ちでいっぱいで、でもどうしても譲れなくて
彼に触れられた瞬間心が震えて感極まって涙が出そうになった。

わたしは、これからも罪悪感を見ないふりをして彼の同情と優しさに溺れるのだろう。この出会いが運命だとしんじて。





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