第2話

文字数 1,604文字

彼は電話が嫌いでメールもまとめて返すからいつ返事が来るかわからない
私は、電話が好きでメールの待っている時間が嫌いだった

だから、なんとかして電話して欲しくて何癖つけては、電話一回プラスねって彼にいっていた。彼と電話をすると必ず泣いちゃう私を彼は

泣かないでくださいよー

そういって私のわがままを何だかんだ叶えてくれてた。
でも、本当は悲しくて泣いてたんじゃなくて好きって気持ちが溢れて泣いてたんだ。
彼の優しさに胸がいっぱいになって電話が来ると、単純だからそれだけで病気と戦える気がした。

彼と連絡が途絶えた。

二回目のデートのとき、私は動物園に行きたくて、そしたらヤダって言われて、じゃあ、どこが良いの?って聞いたら漫画喫茶が良い
私は会えたらどこでも良かったからいいよって言った。

彼との二回目のデート。私は、楽しみすぎてメイクや洋服に気合いをいれて一時間も前に着いていた。彼は40分遅刻した。
蔑ろにしてるわけではなく、昨日仕事が忙しすぎて油断しちゃったんです。彼は、そう言った。私は、会う前に今日は気持ちが不安定だから
病気が出やすい旨と一回寝てしま可能性と、幼稚園児見たいに扱って、そう忠告した。最近強い薬を飲んでるため眠気が出やすいのと眠くなると
思考が鈍くなり自分でも何を言ってるのか覚えてない時が何回かあるからだ。

彼が来てペアシートに入り彼は漫画を積み上げるようにもって来た。
私は、パソコンのメモ帳を使ってチャット見たいに彼とコミュニケーションをしたかった。
話したかった。彼をもっと知りたかった。
会ってから一度も目が合わなくて彼のためにしたメイクも選んだ洋服も滑稽に思えた。そんなに漫画が読みたいんだったら一人で来ればいいのに
二人でいるのに私の存在は彼のどこにもなくて余計にみじめだった。悲しくて涙が溢れた。ブランケットを巻いて隠れるように泣いた。悔しくて苦しくて
あまりにもむかついたから彼に

ふつう隣で泣いている子いたら慰めない?

漫画に感動してるのかと思った。

殺してやろうかと正直思った。もう良いそう言ってすねて寝る事にした。

うとうとしながら彼の顔を見てた。触れる距離なのに触れない。目が合わない。触れたいと思った。

甘えても良い?感情のまま触れたいと伝えた。病気のせいで思考能力が低下していた。

彼女がいるから駄目です。逆の立場ならどう思いますか?

心がズキンとした。私だったら恋人でもない自分に好意を持ってる異性と2人で遊ばないし、ましてや漫画喫茶なんて行かないよ
そう心の中で答えた。

なんで…?震えた声で問いかけた。そしたら、いつものように

泣かないでくださいよー

そういって彼は私の手を握った。今でも昨日のことのようにように覚えている。心が震えた感触が。そのまま安心して眠って
起きたら延長をしていた。急いで用意してお店を出たら彼はアニメイトに行くと、またねって肩に触れて帰って行った。

私は、その夜幸せで何度も何度も感触と声を思い出していた。でもそれと同時に彼女さんへの罪悪感が私を襲った。
苦しかった。幸せだった。その日は、寝れなかった。

彼からメールが来たのは2日後だった。あのあと彼女とあって罪悪感を感じたと。本当は嫌だったと、早く帰りたかったと。

もう連絡をとらないと。そしてブロックをされた

正直ずるいと思った。触ると決めたのは彼なのに全部私のせいにされ、直前に病気の忠告のメールもしたのに理解もしてもらえず
そして怖くなった。私は、病気や薬のせいで彼の嫌だと思う気持ちが、他人の感情が分からなくなったのかと

酷いことを一方的に言われ見捨てないって言ったのに見捨てられて、こんなにも傷ついてるのに思い出すのは楽しかった思い出で
感触で声で好きって気持ちで、返信できない私の感情だけが心の中に残っている。
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