みちびき地蔵

文字数 7,412文字

 僕は横で寝ている妻の寝顔を見た。それから時計を見るとあと一時間もしないうちに今日が終わる時間。
 本当に妻は今日、死ぬと言うのだろうか。
 どうやって?
 もしかして、僕が? 
 僕が妻を? あんなの、単なる昔話じゃないか。
 でも、殺意のような明確なものではないにせよ、妻が居なくなってもかまわないと思う自分を否定しきれない気持ちが僕のどこかにはあって、それが僕を眠りから遠ざけていた。

 布団から出て窓のそばへと近づく。
 波の音が近い。
 ふと、この島へ渡った時に見た白い波を思い出す。
 船尾からどんどん遠ざかる陸を見つめながら僕は何度も自分に問いかける。この船が海面につけてゆく太く白い航跡も少し離れれば穏やかに海へと還って行く。僕と妻の関係もあんな風に、波風立たないとまでは言わないけれど、元通りになりはしないのだろうか。

 でも、妻が居なくなってくれたら、なんて考えは遠回しながらも殺意と変わらない気がする……ああ、僕はどうしてそんなことを考えるようになってしまったのだろう……はじまりはきっとあの日の、あの過ち。
 そういう言い方をして、責任をよそになすりつけることが悪いなんてのは理性ではちゃんとわかっている。でも、本当に、あの日はきっかけの日だったんだ。

 僕は都内のさほど大きくない会社に勤めている。一応、課長という肩書きもある。
 家は郊外に買ったばかりで、あの震災が起きた日は、何よりも家が心配になったほど。
 気持ちではどんなに帰宅を望んでも、いかんせんオフィスとは距離がありすぎて。だから早々に帰宅をあきらめてオフィスに残る決意をした。
 若い連中は皆、家まで歩けなくもないとか言って帰ってしまい、気がついたらオフィスには僕一人となってしまった。
 まあ一人は気楽で良いかななどと缶ビールを開けた。電車が停まったというニュースを聞いて近所のコンビニへ走って食料はなんとか確保できたのだが、飲み物がビールしか残っておらず、これは仕方なくなんだ……とか自分に言い訳をしながらちびちびやっていると、オフィスのドアが急に開き、ゆかりちゃんが入ってきた。

「あ、居た居た! 課長は帰宅困難者組だと思ってたんだー!」

 入社三年目の彼女は気さくで美人で社内の人気者。彼女の新人時代に僕がトレーナーをしていたせいか、言葉遣いが僕に対しては特にフレンドリーではあるが、決して常識がない子ではない。

「あ、飲んでいるじゃないですかー。私も混ざっていいですか?」

 そう言いながら彼女はさげていたコンビニ袋から缶ビールを取り出した。

「あれ、ゆかりちゃんって、家はそんなに遠くなかったよね?」

「はい。でもアパートに帰っても一人だし、こういう日は一人だと怖いから戻ってきちゃったんですよ」

「ははは。すまんな。頼りない僕一人だけで」

「えー、頼りなくなんかないですよー。私、課長のこと尊敬していますもん」

 そんな社交辞令に調子に乗るほど僕は分別がないわけじゃないし、だいいち妻が居るし、とにかく社会人として大人の男として冷静に振舞った。
 深夜を過ぎ、底冷えする寒さが僕の肩と彼女の肩との隙間を縮めたけれども、何事もなく土曜の朝を迎えた。ちゃんと紳士として振る舞ったんだ。
 仕事は休みだったから、僕は彼女をとりあえず家まで送ってから帰ることにして……そして彼女の家でお茶だけご馳走になって……それだけのつもりだった。
 帰ろうとする僕の手をゆかりちゃんはぎゅっと握って「寂しいんです」と、小さな声で言った……ああ、これじゃまるで彼女が悪いみたいだな。そうじゃない。彼女とは干支にして一回り以上離れてはいたけれど、そりゃ僕にも下心がゼロではなかった。言い訳を重ねると、妻とは既に冷めていたのも事実だった。
 僕が郊外に家を買ったのは子どもが欲しかったから。子どもを作っても大丈夫な環境を用意すれば妻もその気になってくれるかと思っていた。しかし妻は仕事に夢中だった。僕と違って妻は社長業をしている。「郊外は遠いから」などと理由をつけては、仕事場にしている都内のマンションに泊まり込み家に帰ってこないことも珍しくない。
 家庭を作るための家が家庭をバラバラにする原因になってしまっていて、それが僕の中にも「寂しさ」を生み出していた。

 必要とされること。お互いに必要とする幸せ。
 僕とゆかりちゃんは寂しさを理由に、深い仲になった。
 一度でもラインを越えてしまうと、越えることへの抵抗感がどんどん小さくなってゆく。
 妻の足が家から遠のいた夜は僕はゆかりちゃんの部屋へ泊まるようになり、やがてゆかりちゃんの寂しさが、妻が帰宅しない時間よりも大きくなっていき、ゆかりちゃんはとうとう僕に結婚願望をちらつかせるようになった。
 その頃だったかな。僕は何気なく妻へ将来の話を振ったことがある。すると妻は眉間にシワを寄せたまま、仕事が忙しくて今はそれどころじゃないなどと突然怒り出した。
 そんなキツいならやめてもいいんだよ、と、結婚当初に一度言った事がある言葉を投げかけてみると、妻は声に怒気をさらにこめた。

「あなたは雇われる側だけど、あたしは雇う側なの。社員を抱えているの。そんな簡単に辞めるとか、無責任なことはできないんだからっ!」

 軽く話しかけただけなのにそんなテンションで返されてカチンときた僕は、こういう時に言ってはいけないセリフをつい吐いてしまった。

「僕と仕事とどっちが大事なんだい? 結婚している意味があるのかい?」

 すると妻は目をつり上げ、私の会社はあなたと私の子どもみたいなものなんだからね、などと怒鳴りつけ、そのまま「仕事に行く」と家を飛び出してしまった。
 なんだかおかしなことを言ったぞと思い調べてみると、妻は僕らの家を担保にお金を借りていたことが分かってしまった。僕は夫ではなく単なる財布みたいな存在だったのか。その事実を知ってから僕の気持ちはますます離婚へ、ゆかりちゃんへと傾いた。
 それがいけなかったのかな。ある日、僕とゆかりちゃんはいつものように仕事帰りにデートをしている途中、妻とばったり遭遇してしまったのだ。
 もちろんその日はちゃんと家へと帰り、深夜近くに帰ってきた妻へ部下の買い物につきあっていただけだと説明した。しかし、妻は「そう」と冷たく言っただけで目を合わせようともしない。そういえば堂々と腕を組んでいたかもしれない。でも、そもそもは……やめときゃいいのに、僕は反論し始めたんだよな。
 そんな最悪の状況で電話が鳴った。
 僕が受話器を取ると、少し方言のキツイ女性の声が早口でまくしたててきた。妻の大叔母さんが亡くなったという知らせだった。
 妻の親戚の大半は気仙沼に近いとある島に住んでいる。

「葬儀に参列する時だけは、まだ夫のフリをしてよ」

 妻のその言葉に、僕は妻との仲が修復不可能であることに気づいたのだ。
 この流れからの離婚だと、この家を妻に取られてしまうかもしれない。彼女の借金の担保としてこのが勝手に指定されていることを、僕が知っているということは、妻はまだ知らないはず。単なる僕だけの不貞ならば取り上げられることだって仕方ない部分もある。だけど僕は、そもそもの発端を考えた時、この家を妻に渡すことだけは、承諾したくなかった。
 どうしたら彼女が勝手に借金のかたにしたこの可愛い家を、慰謝料に含めずに済むだろうか。彼女のことだから、もう既に先手を打っているかもしれない。気もそぞろになる。

「喪服も、それ以外の準備も、自分で用意してよね。あと、仕事があるから別々に来たってことにしてね」

 彼女は完全に別れるつもりなんだな。そしてこの家も手に入れたつもりになっているんだな。ここまで敵意を剥き出しにされると、こちらの感情にも変化が起きる。磁石のS極とN極のように、彼女の敵意に相当するだけの同じ強さの敵意が、彼女と向き合う僕の中にも集まってくるんだ。
 駄目だ。
 これ以上、このことを考えていたら、取っ組み合いのケンカにだってなりかねない。
 僕は大叔母さんの家までのルートを調べ始め……ているうちに、変な昔話を見つけてしまった。それはだいたいこんな話だった。


 
 気仙沼近くの大島にある村に、とある親子が住んでいた。
 その親子がある日、田植えの手伝いに出かけた帰りに「みちびき地蔵」と呼ばれる地蔵の辺りを通りかかった。その地蔵は、明日死ぬという人の魂が天国に導いてもらえるように挨拶に来ると言い伝えられていた。
 夕暮れの中に静かにたたずむその地蔵を、親子がしばらく見入っていると、大勢の村人や牛馬までもが次から次へと地蔵へと挨拶しにきたのだ。それを見た親子は怖くなり、急いで帰宅した。
 翌日、島の浜辺の潮が引き、他の村人たち同様、親子は潮干狩りへと出かけた。
 村の老人が、こんなにも潮が引くのは何十年ぶり、いや生まれて始めてかもしれないと話している。
 やがて潮が満ちてくる時間になってもまだ潮が満ちてこないことを不安に思った親子が沖を見つめていると、山のように高い津波が浜へと襲ってくるのが見えた。
 親子をはじめ村人たちは慌てて裏山へと逃げてなんとか助かったが、それでも逃げ遅れた村人たちが何十人も波に呑まれた。
 村の書きつけには、この津波で61人と、牛馬6頭が死んだと記されている。みちびき地蔵は現在でも花や線香が欠かされずに供えられているという。


 
 大叔母さんの家というのがこのみちびき地蔵のある大島だったのだ。
 このみちびき地蔵のお堂は東日本大震災の津波で流されたとも書いてあった。そしてその後、6体あったみちびき地蔵のうち3体は見つかって、今は再建された地蔵堂に安置されているという……そんな話を行く前に知ってしまったせいか、僕はその地蔵を見たくなってしまった。
 特に何がどうってわけじゃない。でも、心に迷いがあるときは、少しでも霊験あらたかなものに触れたいと思ってしまうのかもしれない。そういう理由があったから、通夜から出るという妻に合わせて僕も二泊することにした。そのくらいの時間があれば、もしかしたら地蔵を見に行く時間も取れるかもしれないし。

 朝一の新幹線に乗ったせいか島へは昼過ぎには着いた。
 通夜の準備があると忙しそうにしている妻の傍らで勝手がわからずうろうろしていたところへ、妻の親戚の方が島を案内してあげようかと申し出てくれて……通夜の前に観光なんてという気持ちは正直あったが、妻に「そうして」と冷たくあしらわれ、素直に好意に甘えることにした。
 小さな軽トラックで連れて行かれたのは山の上の展望台。
 事前に調べておいたみちびき地蔵とはちょっと離れた場所だが確かに眺めが良い。通夜までの時間はそんなに長くなかったが、帰りに港を見てみたいと少し手前で降ろしてもらって……みちびき地蔵へと軽い気持ちで立ち寄ってしまった。
 あともう少しで地蔵堂というところまで来たとき、にわかに空が曇ってきた。夕暮れにはまだ早いというのに。まるで行くなとでも言っているかのようにぐんぐんと暗くなってゆく。
 空を覆う分厚い黒い空が今にも破れてざばっと降り出しそうな気配の中、たどりついた地蔵堂……先客が居る。しゃがみこんでお地蔵さんに何かを祈っている……女性だ。
 その人が妻に似ていると思った瞬間、僕はとっさに物陰に隠れてしまった。
 心臓の音が、あちらに聞こえてしまうんじゃないかと思うくらい早く打つ。
 妻が? 
 でも妻は通夜の準備を手伝っているはず……いや、本当に妻なのか? いや、妻だとしても、だ。
 小さな頃からこの島へ何度も遊びに来ている妻だから、この場所を知っていてもおかしくない。でも、なんで? あれから何度も読み返した昔話が脳裏に去来する。きっと手が空いて、たまたまここへ来たんだ……10を数えて僕はもう一度お堂の方へと足を踏み出した。しかし妻の、いや人の姿なんてそこにはなく。僕は怖くなり急いで宿へと戻った。

 その夜……つまり昨晩のこと。通夜から宿へ戻る途中、妻にそれとなく尋ねてみた。

「準備……忙しかったのかい?」

「ええ、そうよ。大変なんだから。あなたがのんきに観光している間に、ね」

 会話の端々にトゲがある。行けって言ったのは妻だったんだけれど。

「ずっと大叔母さんの家に?」

 思わず聞いてしまった。

「そうだけど」

 会話はそこで途切れた。「ちょっと出かけた」とか「お参りにね」とか、そんな言葉を聞きたかった。妻との生活には疲れきっていたものの、死んでほしいと思うまでには憎くはなかった。彼女があの場所に行っていないのであれば、僕が見たあの妻のような人影は……昔話を再び思い出す。
 そうだよ。そんなこと望んでなんていないんだよ……自分に言い聞かせるように心の中で「気のせいだ」「見間違いだ」という言葉を何度もつぶやきながら寝た。
 そして翌日……つまり今日。葬儀もその後の会食もあっという間に過ぎ……その間もずっと昨日みちびき地蔵のところで見た妻の姿が心の中に染みついていて離れないまま……気がつけばこんな時間。

「……ん……」

 妻が寝返りを打ったのだ。
 私はビクッとして窓際から布団へと戻る。だけど布団の中へ戻る前に妻が話しかけてきた。

「あれ……起きてるの?」

 起こしてしまったのだろうか。

「あ、うん……波の音が聞こえてね」

「そっか……あたしは聴き慣れているけれどね。そうだ……ねぇ、夜の波の音、もっと近くで聴きに行く? 真っ暗でね、海の中に居るみたいなんだよ」

 夜、そして海。
 今の僕にとっては妙にざわつく響き。
 真っ暗って……足下が危ういってことだよね……昨日、みちびき地蔵のところで妻の姿を見たような気がしていたから、妻の機嫌が珍しく良さげだというのに僕は不安でいっぱいだった。
 いや違うな。珍しく、じゃあない。昔はずっとこんなだったっけ。
 大事な人を失って、懐かしい面々と会って、妻の心の中に仕事以外のものが大量に流れ込んできて、本来の妻に戻ったのだろうか。このまま、二人の関係も元に戻れたりするのかな……ふと、ゆかりちゃんの口をとんがらせた拗ね顔が一瞬だけ記憶の中から浮かんで消える。そんな記憶を波で洗えるとでも思ったのかな、僕は妻に「いいね」と答えたんだ。



「ほらそこ、足場、気をつけて……」

「お、おっとっと」

 深夜の海辺を、僕と妻は手をつないで歩いていた。妻と手をつなぐのなんて、どのくらいぶりだろう。そう考えたとき、ゆかりちゃんの手のひらをまた思い出して、妙な汗をかいたりする。
 海辺とはいっても足下はゴツゴツの岩場。余計なこと考えてたら危ないってのに。それに波の音が近いっていうか、波しぶきまで近い。

「うわっ、目に波しぶきが入っ」

 急にバランスを崩す。
 僕と妻の手が離れたのだ。
 目に入ったしぶきに反射的に僕が手を引いたのか、それとも妻が離したのか、それともただ単に汗で滑ったのか……ああ、みちびき地蔵で妻の姿を見た気がしたあの時から、妻が死んでしまう可能性ばかり考えていた。もしも妻があの時本当にあそこに居て、僕の姿を見ていたのだとしたら……ああ、そうか……そんな可能性は考えてもみなかった。
 いや、違う、今のは事故かもしれないんだ。そうだよ、事故なのかも。
 そんな思考が一瞬にして頭の中を駆け巡る。そしてそのまま、鼻の奥から、つーんとした痛みが空気と一緒に抜けてゆく。そればかりか、このわずかな瞬間に海水をけっこう呑んでしまったみたいだ。
 苦しい。
 というか助かるのだろうか、死にたくない、助けてくれ……そのときだった。急に、背中を誰かに押された気がした。
 小さな手、だけど力強さを感じる手だ。水の中で体がぐいぐいと押し出されている感覚。これは、夢なのだろうか。僕はもう死んでしまったのだろうか。

「ぶはっ」

 顔が水のないところに出た。夢じゃないのだとしたら、助かったのか? げほげほと海水を吐き出し、自分の手が岩場につかまっていることに気づく。

「孫がごめんなしてくない」

 そんな声が聞こえた気がした。
 聞き覚えがある。妻のおばあちゃんの声だ。妻が大好きだったおばあちゃん。具合を悪くしていて東京の結婚式までは来られないから、と、結婚式の翌日、衣装を借りて気仙沼まで来たことがあったっけ。「気仙沼まで行こうよ」と言った僕に、あの時の妻はむちゃくちゃ感謝してくれたんだ。
 確か、その翌年にお亡くなりになって……え? じゃあ、今のは……背中がぶるっと震える。このままこの岩場にしがみついていてもらちが明かない。とりあえず陸にあがろう。そしてうがいをしたい。シャワーも浴びたいし……ああ。


 
 部屋へ戻ると妻は寝ていた。いや寝てはいなかった。僕が戻ると布団から飛び起きて駆けつけてきて何度も謝ってきたのだ。泣きはらした目が赤かったから、僕は妻を許すことにした。あの時、何かが違っていたら、海の中に落ちていたのは妻の方かもしれないのだ。

「あれは事故だったんだ」

 妻へ何度も言った言葉。
 半分は自分に言い聞かせていた言葉。
 そう、事故だった。だから、みちびき地蔵のことも、海の中で助けてくれたおばあちゃんのことも、妻には言わなかった。

 東京へ帰った夜、妻は自殺しようとした。
 妻の会社は事業の失敗でかなり傾いており、いつの間にかかなりの借金をしていたのだ。
 妻は僕にも、そして自身にも、多額の保険金をかけていた。そのことを知った後も、僕は妻を責めはしなかった。誰かの、何かのせいにするのは簡単だ。でもそれじゃいけない気がして。僕は家を売り、それを彼女の借金に充てた。他にもいろいろ売って、なんとか自己破産しなくともやっていけるレベルにまで借金額を減らすことができた。
 彼女との結婚生活の中で、一番、彼女を支えた時期だったかもしれない。

 そんなことでドタバタしているうちに、寂しがり屋のゆかりちゃんに僕は振られてしまう。だからといって丸く収まるというわけでもなく僕と妻は結局、離婚という道を選択した。

 僕らはお互いにいろんなものを失ったけれど、それでも命が残ったんだなと思えるようになった。
 そう思えるようになったということ、そして、死んだ人もちゃんと見守ってくれているんだと感じられたことが、今の僕に残った唯一の、大切な財産だ。
 
 
 
<終>
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