第2話
文字数 478文字
深夜のコインランドリー。
ゴミ袋いっぱいの洗濯物。
車上生活の長い僕に、ここは安らぎの場所となっていた。
暖房も冷房もかかっていて、ソファーまである。
時折人が来るから流石に横にはなれないが、洗濯中このソファーにもたれて休む小一時間は、狭い軽バンの中で身体を折り畳んで横になるより随分休まる気がした。
ガランガランという音も、明るい照明も、むしろ心地良かった。
しかし、そんなある種の快楽的休眠(仮眠?)も、所詮は一回千円ちょっとの有料アトラクション。
カードや電子マネーは使えない。
後払いにまわす事も出来ない、シビアな横顔。
僕はそんなかれのサービスを受ける為、寝る間も惜しんで働く。
最早中毒だ。
コインを入れ、洗濯槽が回りだす。
残り時間と時計を確認すると、ゴミ袋を取手に引っ掛けてソファーに沈む。
霞み、ドラムの回転に合せてぐらぐら揺れる視界。
その片隅に誰かが映れば極力さりげなく、誰も居なければ防犯カメラだけを気にしてザブンと、尻から飛び込む。
いずれ、ガランガランという一定のリズムにこくり、こくりと眠りに落ちる。
車の中では悪夢ばかり。
ここでだけ、夢のような夢を見れた。
ゴミ袋いっぱいの洗濯物。
車上生活の長い僕に、ここは安らぎの場所となっていた。
暖房も冷房もかかっていて、ソファーまである。
時折人が来るから流石に横にはなれないが、洗濯中このソファーにもたれて休む小一時間は、狭い軽バンの中で身体を折り畳んで横になるより随分休まる気がした。
ガランガランという音も、明るい照明も、むしろ心地良かった。
しかし、そんなある種の快楽的休眠(仮眠?)も、所詮は一回千円ちょっとの有料アトラクション。
カードや電子マネーは使えない。
後払いにまわす事も出来ない、シビアな横顔。
僕はそんなかれのサービスを受ける為、寝る間も惜しんで働く。
最早中毒だ。
コインを入れ、洗濯槽が回りだす。
残り時間と時計を確認すると、ゴミ袋を取手に引っ掛けてソファーに沈む。
霞み、ドラムの回転に合せてぐらぐら揺れる視界。
その片隅に誰かが映れば極力さりげなく、誰も居なければ防犯カメラだけを気にしてザブンと、尻から飛び込む。
いずれ、ガランガランという一定のリズムにこくり、こくりと眠りに落ちる。
車の中では悪夢ばかり。
ここでだけ、夢のような夢を見れた。