第3話

文字数 563文字

 ヒロタカは、いきものがかり『YELL』を歌った。
 ヒロタカは、それしかできなかった。
 しかし、図書館司書の日吉は、そんなヒロタカに興味を持った。
 …
 しばらくして、今度の地震は、半年で、何とか復旧はした。
 しかし、立ち直るには、時間がかかった。
 ところが、日吉は、ヒロタカとこう話をした。
「ヒロタカ君は、どうして歌ったの?」
「本当は、ドラマを作りたかったんです」
「え」
「だけど、僕は、何にもできないで、ただ、私欲で、書くことと小説を書いたり短歌しか興味がなくて…」
「え、…」
「はい、だから、最後は、いきものがかり『YELL』を歌うくらいしか思い浮かばず、歌ったのですが」
 ヒロタカは、訳が分からなくなっていた。
 ただ、日吉は、女優の有村架純に似ていた。
 2024年の北陸地方のA市、B市、C市の地震で、建物が崩壊をし、悲惨な出来事になった。何しろ、2024年1月1日の正月に起きた参事だったから。A市の方も、沿岸地域は、大変だった。ここは、言葉化するのは、控える。
 ライフライン、トイレ、水道、電気、ガス、スマホ、大変だった。
 医療機関も、教育機関も。
 港の方も、漁は大変な値下がりだった。
 復旧には、時間がかかった。
 ヒロタカは、今度の地震で、その後、図書館で仕事をするようになり、日吉と付き合うことになったそうだ。<終>
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登場人物紹介

ヒロタカ…北陸地方のA市に住む売れない作家。

日吉…北陸地方のA市で仕事する図書館司書。ヒロタカに興味を持つ。

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