第2話

文字数 368文字

 花の恋人は近くにいるんじゃないかしら?
 お店の近くに喫茶店ができた。
 
 なんでも美しい花を飾っているんだそうだ。
 私はすぐに喫茶店へと向かった。
 それはそれは綺麗でとても、いい香りのする花だった。
 
 花の恋人は近くにいるんじゃないかしら?

 店員にすごく優しい人がいた。
 私の勤める花屋の写真が気に入ってくれた。
 休みの日の朝に撮った写真だ。
 今度、花を買ってくれるそうだ。

 開店初日だからとダッチコーヒーを振る舞うお店。
 私はそこが好きになっていた。

 花の恋人は近くにいるんじゃないかしら?
 前に撮った花屋の写真は鞄に入れて、もう一枚の写真には、もうすぐ優しい店員と花屋の店長が写るだろう。

 いつの日か私は二人のどちらかに本気で好きと言えるだろう。

 花の恋人は近くにいるんじゃないかしら?
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み