朝の七時からなにしてんの
毎朝あたしは猫アタックで目を覚ます。猫アタックとは、その名の通り猫のアタックだ。ベッドの隣の本棚から、あたしの顔へと落下してくる。
猫は彼女が置いていった。結構ひどいやつである。彼女が出ていったのは結婚のためで、恋人であるはずのあたしはショックといえばショックだった。でもどこか予感していたところもあった。
彼女の癖は 油性マジックの「太」を吸引すること。吸引にしか使われないので、角張ったペン先をまったく減らさないまま部屋にある。持ってけよ、猫と一緒に。
あたしは猫餌と猫砂を買った際のダンボールをばらして、油性ペンの「太」で真っ黒にすることにした。頭はくわあん、ラリパッパ。
目次
完結 全1話
2023年03月08日 23:07 更新
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小説情報
朝の七時からなにしてんの
- 執筆状況
- 完結
- エピソード
- 1話
- 種類
- 一般小説
- ジャンル
- 現代ドラマ・社会派
- タグ
- 【三題噺その六】, 百合, ガールズラブ, チョコレート, 猫, 目覚まし時計
- 総文字数
- 1,579文字
- 公開日
- 2023年03月08日 23:04
- 最終更新日
- 2023年03月08日 23:07
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