平行時空間の統一場理論

[ミステリー]

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 これって・・・。僕は爺ちゃんの言葉を思いだした。
 すると、爺ちゃんが僕の心に現われた。
『わかっとる。今までの人生は、一応、区切りにするっちゅう事だな?
 それも良かろう。ただし、憶えておけ。
 何度も平行時空間を精神と意識、つまり魂が転移しても、素粒子をはじめ、各種時空間構成要素は変わらぬよって、同一の時空間へ収束するのを忘れぬようにな!』

『生まれ変わっても、最終結果は同じって事か?』
『そうじゃ!物理学者も平行時空間が同一時空間に帰結しおるのを認めとる。
 人間の魂の転生、つまり、意識と精神が平行時空間を転移しても、結果は同じじゃ。
 お前が導き出した『平行時空間の統一場理論』ぞね。同じ結果になるよってに、心して対処するのだぞ』
『僕はそれを知っていながら、人生をやり直してたのか?』
『あれ?憶えとらんのかいな?
 自分で発見した理論まで忘れるとは、まさに『平行時空間の統一場理論』ぞね』
『どういうことなの?』
『素粒子をはじめ、各種時空間構成要素は変わらぬよって、忘れたことも含め、そのままで生まれ変わるっちゅうことぞね』
『なんちゅうことかいね!』
 僕の口調が爺ちゃんに似てきた。もしかして爺ちゃんは僕の未来か?

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小説情報

平行時空間の統一場理論

牧太 十里  makitajuuri

執筆状況
完結
エピソード
4話
種類
一般小説
ジャンル
ミステリー
タグ
総文字数
7,297文字
公開日
2024年05月16日 14:15
最終更新日
2024年05月17日 07:36
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