雨の日にカーペンターズを聴くと悲しくなるの

作者 水木奏音

[恋愛・ラブコメ]

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 雨の日になると、亡くなった最愛の妻がいつも悲しそうな表情で聴いていたカーペンターズの曲を聴きながら空虚な心を埋めていた達也。秘密を言えずに、諍いしたまま亡くなった妹との約束を果たすためにシアトルから日本にやってきた亜紀。
 ふたりの前に一匹の猫が現れる。猫は日々ふたりのもとを訪れるようになり、やがてユキと名付けられた猫を通して「猫通信」が始まった。名前も知らず、住所も知らず、連絡先も知らない相手の事が、猫通信の頻度が多くなるにつれ次第に相手を知るようになりふたりは出会う。
 お互いに心惹かれていくが、ふたりには未だに癒されない心の傷があった。
 妻の最後も看取れず、埋葬された場所さえ知らない達也は妻の死をまだ受け入れられないでいた。亡き妹の病気、母との秘密、その真実を伝えられなかった亜紀はずっと自分を責めていた。やがてふたりに宛てられた手紙により、真実が明らかになり、それぞれの妻と妹が共通の女性有希であることを知る。
 有希は猫のユキに身体を借りてふたりを結び付けたが、自分の役目は終えた有希は、猫のユキの助けを借りて自分が眠る地に向かい旅に出る。
 身重のユキにとっては長い過酷な旅でもあった・・・・・。

目次

完結 全1話

2021年10月26日 12:31 更新

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小説情報

雨の日にカーペンターズを聴くと悲しくなるの

水木奏音  OYS00003

執筆状況
完結
エピソード
1話
種類
一般小説
ジャンル
恋愛・ラブコメ
タグ
水木奏音, カーペンターズ, 猫, 動物, シアトル, 手紙
総文字数
137,172文字
公開日
2021年10月26日 11:01
最終更新日
2021年10月26日 12:31
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