透明な標本

作者 海山堂

[ファンタジー]

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涼香のベッドの飾り棚には、尾びれを美しく翻した透明な金魚の標本瓶が置かれていた。彼女は生物学者である父と二人暮らしだった。六つの頃に母の連れ子としてこの家に来たが、母はまもなくガンで死んで、腹違いの兄と姉とは成人してから家を出て行った。涼香が二十八になったある冬の日、父が死んで泣き通しだった彼女は、朝のニュースを耳にすると雪の中を飛び出して行った。

目次

完結 全1話

2020年07月20日 02:32 更新

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小説情報

透明な標本

海山堂  doumiyama

執筆状況
完結
エピソード
1話
種類
一般小説
ジャンル
ファンタジー
タグ
血縁, 死, 幻想, ファンタジー, 家族, 生命, 純文学
総文字数
3,007文字
公開日
2020年07月20日 02:31
最終更新日
2020年07月20日 02:32
ファンレター数
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