北川千晶（日本）　1961年9月19日生

物体を思念で動かすことができる物理的能力があり、小学生のころからたびたびシュテファンに狙われる。男子生徒からいじめに遭った経験があり、それが原因で一時男子嫌いに陥ったが、沢口誠と出逢って恋に落ちる。偏食の女王で、肉食はじめ動物性のものがほとんど全部ペケ。兄ローランドを心から尊敬している。

ローランド・ランカスター（英）　1954年1月18日生

透視と治癒能力をもつ、英王室と縁が深いランカスター家の優美な子息。穏やかであたたかい人柄。国連で政務官を務める。近衛連隊発足後は、医師としても多く活躍。かつて恋人をKGBに殺され、以後恋愛を遠ざけている。訳あって千晶と兄妹として暮らすようになる。

シュテファン・フォン・ダルムシュタット（西独）　1948年3月13日生

赤い妖瞳に銀髪という突然変異の、名門ダルムシュタット伯爵家の当主にして西ドイツ首相。強力な能力をもつ千晶の拉致を企む一方、自分の小間使いマリアと純愛、結婚。元家庭教師のアードルフ・レグニッツを側近にしているが、後年ギュンター・マインホフをウォルフガングの手先と知らずに肩入れする。

アーネスト・ヴィーゼル（東独）　1955年生

国連保安局に勤務する、美貌の青年。父親が東ドイツの外交官だったため、主に海外で育つ。冷静で洞察に長け、仕事ではたいへん有能な反面、恋人がいながら女たらしで遊び人。国連本部ビル内外で浮名を流しまくっていて、千晶から女性の天敵だと毛嫌いされている。

ウォルフガング（？）　生年月日、国籍不明

いっさいが謎の、ローゼンクロイツ盟主。ローゼンクロイツじたいも、実態がつかめず謎の組織とされる。

エスター・グラント（米）　1959年生

千晶のクラスメートで親友。姉御肌なところがあり、飛び級で年下の千晶を男子のいじめから守ったり、何かと面倒をみてくれる。聡明かつ進歩的な女性で、自分をしっかり持っている。大学卒業後は一生の仕事として翻訳家を志す。

沢口誠（日本）　1960年12月24日生

父親が商社マンでニューヨーク支店長に昇進したため、一家でマンハッタンへ引っ越してきた少年。運動神経がよく、日本の高校ではサッカー部に所属。誠実でさわやかな性格が千晶を魅了し、自身も千晶に惹かれてつきあい始める。

キース・ウォーレス(英)

隻眼の近衛連隊長。元イギリス海軍のヘリコプター・パイロット。大の動物好き。

金大宗(韓)

近衛連隊物理班メンバー。口は悪いが、心根の温かい良識人。ローレンスがバディー。

ローレンス・ベイリー(英)

近衛連隊透視班きっての透視能力者。普段はおっとりとして天然な感じだが、いざという時はものすごい集中力を発揮する青年。愛犬家。

トニー(ミニチュア・シュナウザー♂)

ローレンスの愛犬。