自己肯定感の低い亮平は、幼いころの体験が原因で、人を信じることができなくなっていた。エリート一家の中で、いつもコンプレックスを抱え、やがて彼は人間関係を断ち切るために、会社も家族も捨て、南の島にやって来る。そこで偶然出会った一人の女子高生の芽依。彼女は父親が失踪し、貧しい母子家庭で育った。優秀だったが大学進学には興味がなく、島を出て都会で暮らしたいと、夢見ている。お互いのことを知るたびに、徐々に距離が縮まっていく二人。彼女と彼女の母の心が、凍り付いていた、彼の心を溶かしていく。家族の絆とは？夫婦とは？人間関係とは？もしよろしければ、立ち寄ってみてください。長編になります。