セリフ詳細

続きます。


(3)についてですが、これまでの「編集者」と「編集者のやること」としてひとくくりになっていたことが、分離していくのではと思っています。これからの編集者は今よりもさらに「どうやって売るか」「どんな手段で存在をしってもらうか」ということにより注力せざるを得なくなってくると思います。結果として

――編集者の持つ側面のうちの「プロデューサー」「商売人」「仕掛け人」といった部分に特化した人が、編集者のパブリックイメージの代表のようになるのではと考えています。マスコミ受けもしやすいですし。


この流れとは反対ですが、「才能をもっている(もっていそうに感じる人」を「育成」し「その人が本当に描くべきことは何なのか?」をともに追求していくという役割、教育者みたいな部分もやはり大切なのではと思います。


優先されるべきことが何なのだろうか、という点で分かれていく編集者像のなかで、自分はどちらかといえば後者を選びたいと思います。会社にとっては迷惑なのかもしれませんが、ベースとなる部分できちんと人を育てるということをしなくては――たとえすぐさま結果、商業的な利益をもたらさないとしてもですが――ものの作り手の絶対数が減ってしまい、最終的には何の利益も世を潤す才能もいなくなってしまうことになるわけですから。

作品タイトル:NOVEL DAYS リデビュー小説賞 座談会(第二部閉幕!)

エピソード名:リデビュー小説賞 座談会 #4

作者名:講談社タイガ公式  kodansha_taiga

228|創作論・評論|完結|9話|126,227文字

【リデビュー小説賞】, 講談社タイガ, 講談社ラノベ文庫, 講談社ノベルス

191,636 views

「NOVEL DAYSリデビュー小説賞 座談会」

現在第二部も終了いたしました。

========================
■参加者
司会:作家 至道流星

講談社ラノベ文庫 編集長
講談社タイガ 編集長

リデビュー賞応募者のプロ作家の皆様

■開催概要
講談社が主催する「NOVEL DAYS リデビュー小説賞」についての座談会を開催いたします!
この賞を開催するにいたったの経緯や、現在の出版市況、小説に対する思いなどを、縦横無尽に熱く語っていただきます。

「リデビュー小説賞」の応募資格をお持ちのプロ作家の方々からのコメント、ご意見、ご質問なども大歓迎です。

*応募者や応募検討中の方へのご質問などにもお答えいたしますので、今回の座談会への参加者(書き込める方)は「リデビュー小説賞」への応募資格のあるプロ作家の方に限らせていただく形にて開催してみます。

座談会は、2018年10月18日(木)の16時頃~1週間後の25日16時頃までを予定しております。

リデビュー小説の開催概要はこちらをご覧ください。
https://novel.daysneo.com/award/kodansha001.html

*こちらの座談会は開催当時の紹介です