田辺あつみの恋――太宰治異聞

[恋愛・ラブコメ]

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田辺あつみ――本名田部シメ子は、太宰治の〈七里ヶ浜心中〉の相手として、また『道化の華』の〈園〉のモデル等として知られていますが、その人生や太宰との関係は謎に包まれています。
この作品は史実を基にしたフィクションですが、一つ確かなことがあります。
太宰との心中事件で亡くなった時、あつみは満年齢でやっと十七歳の少女でした。
十七歳の少女が自殺を選んだ理由はなんでしょう。それは、「生きているのが死ぬより辛かった」からです。
私の描くこの物語は、そこを出発点にしています。

目次

完結 全39話

2020年10月24日 01:56 更新

  1. プロローグ2020年08月28日
  2. 第一話 雨の音2020年09月30日
  3. 第二話 津島修治2020年10月02日
  4. 第三話 残虐な遊び2020年10月14日
  5. 第四話 椎の若葉2020年10月04日
  6. 第五話 道化の若様2020年09月25日
  7. 第六話 夏のみぞれ2020年09月25日
  8. 第七話 拷問の跡2020年09月28日
  9. 第八話 胸の匂い2020年09月25日
  10. 第九話 滅びの雨2020年09月28日
  11. 第十話 ゴー・ストップ2020年10月03日
  12. 第十一話 斜陽の詩(うた)2020年10月02日
  13. 第十二話 新入り女給2020年10月04日
  14. 第十三話 ランデ・ブウの罠2020年10月05日
  15. 第十四話 哀しい絵2020年10月14日
  16. 第十五話 皿の欠片2020年10月04日
  17. 第十六話 残花の涙2020年10月05日
  18. 第十七話 写真の中の〈わたし〉2020年10月06日
  19. 第十八話 相剋の星2020年10月07日
  20. 第十九話 つぶら瞳の君ゆゑに2020年10月08日
  21. 第二十話 メフィストの影2020年10月09日
  22. 第二十一話 待つ2020年10月11日
  23. 第二十二話 罪の子2020年10月11日
  24. 第二十三話 秋の旋風2020年10月13日
  25. 第二十四話 人の子の哀しみ2020年10月14日
  26. 第二十五話 狂風の夜2020年10月15日
  27. 第二十六話 初恋の残り香2020年10月16日
  28. 第二十七話 芸妓の出奔2020年10月16日
  29. 第二十八話 昭和五年十一月二十七日2020年10月17日
  30. 第二十九話 死にに行く身2020年10月18日
  31. 第三十話 七里ヶ浜心中2020年10月18日
  32. エピローグ2020年10月18日
  33. あとがき――フィクションと事実の狭間で(一)2020年10月23日
  34. あとがき――フィクションと事実の狭間で(二)2020年10月19日
  35. あとがき――フィクションと事実の狭間で(三)2020年10月21日
  36. あとがき――フィクションと事実の狭間で(四)2020年10月22日
  37. あとがき――フィクションと事実の狭間で(五)2020年10月23日
  38. あとがき――フィクションと事実の狭間で(六)2020年10月24日
  39. テクスト及び参考文献2020年10月21日

登場人物

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ファンレター

未村 明さま

そうなんですね~藤村の「新生事件」は皆ドン引きだった、しかも、あれがマスコミにすっぱ抜かれる前に先に作品化するという藤村の企みも、皆わかってたみたいです。花袋だけは素朴に「藤村はあれを告白して自殺するつもりなんじゃないか」って心配してたそうですが、正宗白鳥とか他の作家たちは「逆に藤村は作家として生き残るために『新生』を書いた」って思っていたみたいです。正宗白鳥が『自然主義文学盛衰記』に書いてるんですけど、文壇というのは面白いところで、いろいろ批判されながらも、曲りなりにも作品化できたから、藤村は ... 続きを見る

えーほんとに?

田山花袋の株がちょっと上がりました……、じゃなくて、やっぱり新生事件は皆ドン引きだったんですね! また勉強になりました。ありがとうございます(*^-^*)  私は研究者としては本当にゼロで、名乗る資格はないんです。でも魯迅の専門家が「待つ」知らないのはわかりますよ(あれは素敵ですよね。大宰は短編が好きです、「待つ」とか「満願」とか^^)。大学ってほんとに蛸壺なんです。私はたまたま、芥川を舞台化してみて、芋づる式というと失礼だけど百閒や太宰を読んで大好きになっただけです。あと、スーパー凄すぎ博覧 ... 続きを見る

未村 明さま

わっ、本当にありがとうございます!未村さんのような方に丁寧に読んでいただけるなんて、私は本当にここで幸せを感じております。…未村さんは、今「人称をテーマにした創作論」を構想されてるんですね、すごく楽しみです!どんな評論になるんだろう?…あと、藤村の「新生事件」は安吾だけじゃなく、けっこう皆、引いていますよね。未村さんの芥川(未村さん、文さんなので^^)が言った「老獪な偽善者」は有名ですが、田山花袋だけは藤村は自殺するつもりなんじゃないかなんて心配していたそうですね(けっこういい人?)…実際にはマ ... 続きを見る

『田辺あつみの恋』あとがき、すでにミステリー小説です。

このあとがき自体がミステリー小説のようですね! 続きが本当に待ちきれません! そう私、次の創作論は「一人称(私)で書くか三人称(彼は・彼女は)で書くか」というのを考えていて、それは結局、読者との関係なんですよね。じつは三人称で書いたほうが、読者は主人公と同一化しやすい(場合がある)、という話を書きたいと思ってるのですが、その上日本には、主人公と作者を混同しやすい風土があるということ? それすごく大事かも。こないだも、テレビのイメージで苛められて自殺しちゃった若い女性タレントさんいましたよね。 ... 続きを見る

あおぞらつばめさま

ありがとうございます!〈私小説〉っていうのは本当に面白い小説形態だと私も思っていて…やっぱり〈私小説〉大好きなんですね、私^^……あと、ここ数日の妙な盛り上がりですけど、一部のユーザーの方がランキングというものをすごく気になさっているのはよくわかったのですが、私も含め大多数の一般ユーザーにとっては、正直「そんな深刻な問題なのかな?」と思ってしまうんですよね。だってこれはどう考えても「NOVEL DAYS」というシステムの問題であるのに、それが個人攻撃(誰が対象なのかは知りませんけど)にすり替わる ... 続きを見る

「役者になりたい」

……という言葉の裏には、これだけの意味があったのですね! 私小説とは何か、という今回の話題も勉強になりました。すごく考えさせられますね。 ファンレターの問題が騒がれているようで、どうしたものかと思っていましたが…… 三奈乃さんは自分は自分、というお考えのようで、安心しました(笑)。私もしばらくは 今まで通りのスタンスでやっていこうと思います。

未村 明さま

ありがとうございます!私小説だって小説である以上は、当然フィクションである。当たり前の話で、一般社会の詐欺師と逆に、読者を巧みに騙せば騙すほど評価されるのが文芸界とも言えますし笑。でも、本当に未村さんの仰る通りで、「評論家が読者みたいに騙されてちゃだめだろ!」と、私もそう思って、あの「あとがき」書いております^^

虚と実のあいだ

私自身の「あとがき」を書いたばかりだったのですごく驚きました。 そうです、本当のことなんて作家が書くわけないじゃありませんか(笑)。 それを期待する読者が悪いのか、期待させてしまうような、かぎりなくリアルな自分に近い「私」を書く作家が悪いのか。 期待させてしまうような人は「私小説作家」と呼んでいい。私も賛同します。 いちばん責めを負うべきは、そのからくりを読者に示すべき立場にありながら、みずから進んで騙され、それを年表に作ってしまった評論家でしょうね。新潮の解説は好きだったので残念です。 ... 続きを見る

あおぞらつばめさま

そうなんですよね~!丁寧に読んで下さって、本当にありがとうございます!歴史の闇に埋もれかけていた人を掘り出すこと(あるいは掘り出そうとすること)って、やっぱりわくわくする作業ですよね!私はつばめさんの作品にも、そういう魅力を感じております^^

記述のずれ

史料同士の記述のずれがあるとき、どれを信じたらいいのか迷いますよね。 この略年譜の場合、地名のちょっとした違いや、自殺の方法の違いなどは、研究者にとっては大問題ですけど、ここで書き写した人はどうでもいいというか、太宰文学の評価には影響しないと思っていたんじゃないでしょうか? かく言う私も「そうか、バーの女と、ね。自分だけ助かるなんて、太宰ってろくでもない奴だ」とか何とか思っただけでスルーした記憶があるので(はるか昔なのであいまいですが 笑)、読んだのは新潮文庫旧版だったのかも? ともあ ... 続きを見る

小説情報

田辺あつみの恋――太宰治異聞

南ノ三奈乃  minano

執筆状況
完結
エピソード
39話
種類
一般小説
ジャンル
恋愛・ラブコメ
タグ
カフェー, 女給, 恋愛, 太宰治, 道化の華, R18
総文字数
110,818文字
公開日
2020年08月28日 20:05
最終更新日
2020年10月24日 01:56
ファンレター数
111