融女寛好 腹切り融川の後始末

[歴史]

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江戸後期の文化八年(一八一一年)、幕府奥絵師が急死する。悲報を受けた若き天才女絵師が、根結いの垂髪を揺らして江戸の町を駆け抜ける。彼女は、事件の謎を解き、恩師の名誉と一門の将来を守ることが出来るのか。

良工の手段、俗目の知るところにあらず!
師が遺したこの言葉の真の意味は?

これは、男社会の江戸画壇にあって、百人を超す門弟を持ち、今にも残る堂々たる足跡を残した実在の女絵師の若き日の物語。

書影画像:狩野融川筆「旭日双鶴図」(自己所蔵)

登場人物

融川先生、待っていて下さい。今、参ります(「第3章 栄女駆ける」より)


小杉栄(こすぎ・えい)


本作の主人公

女性、19歳

題名の「融女寛好」は、彼女が後年用いた筆名


非凡な才能を持つ女絵師

幕府奥絵師を務める浜町狩野家の第五代当主・融川寛信の弟子

得意は、繊細で華麗な花鳥画


身長158cm(江戸時代の女性としてはかなり長身)

色白

整った顔立ち

切れ長の目(描画に集中すると、目つきが鋭くなりちょっと怖い)

髪は漆黒

髪型は、根結いの垂髪(江戸時代版ポニーテール)


父と兄は、高級旗本に仕える武士

絵画を習うことを最初に認めてくれた母は幼少期に死去

母代わりの歳の離れた姉がいる。

画塾での内弟子修行を終え、現在は姉の嫁ぎ先の御家人屋敷の離れに居住


基本的に自分の画技を磨く以外は無関心

しかし、困難に直面し、武家の娘としての本質が表に出てくる。

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小説情報

融女寛好 腹切り融川の後始末

仁獅寺永雪  kanohafan2b

執筆状況
連載中
エピソード
31話
種類
一般小説
ジャンル
歴史
タグ
歴史, 江戸時代, 文化文政, 江戸美術, 狩野派, 職業もの, 女主人公, 女絵師, 融女寛好, 狩野融川
総文字数
80,784文字
公開日
2023年08月20日 13:18
最終更新日
2023年09月30日 09:00
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