融女寛好 腹切り融川の後始末

[歴史]

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江戸後期の文化八年(一八一一年)、幕府奥絵師が急死する。悲報を受けた若き天才女絵師が、根結いの垂髪を揺らして江戸の町を駆け抜ける。彼女は、事件の謎を解き、恩師の名誉と一門の将来を守ることが出来るのか。

良工の手段、俗目の知るところにあらず!
師が遺したこの言葉の真の意味は?

これは、男社会の江戸画壇にあって、百人を超す門弟を持ち、今にも残る堂々たる足跡を残した実在の女絵師の若き日の物語。

書影画像:狩野融川筆「旭日双鶴図」(自己所蔵)

目次

完結 全36話

2023年10月15日 12:08 更新

  1. 主要登場人物の紹介2023年08月20日
  2. 第1章 滴る血2023年08月20日
  3. 第2章 浜町狩野屋敷2023年08月20日
  4. 第3章 栄女駆ける2023年08月20日
  5. 第4章 悲しみの行方2023年08月21日
  6. 第5章 阿部備中守2023年08月22日
  7. 第6章 疑問2023年09月04日
  8. 第7章 蘭方医の検死2023年08月24日
  9. 第8章 揺れる思い2023年08月25日
  10. 第9章 絵画の入口2023年08月26日
  11. 第10章 目撃証言2023年08月27日
  12. 第11章 報告会(前段)2023年08月28日
  13. 第12章 報告会(後段)2023年08月29日
  14. 第13章 備中守の使者2023年08月30日
  15. 第14章 奥様の憂鬱2023年08月31日
  16. 第15章 姉弟子(前段)2023年09月01日
  17. 第16章 姉弟子(後段)2023年09月02日
  18. 第17章 虎穴に入る2023年09月03日
  19. 第18章 探幽の獺(前段)2023年09月04日
  20. 第19章 探幽の獺(後段)2023年09月05日
  21. 第20章 黒書院の対決2023年09月07日
  22. 第21章 突破口2023年09月08日
  23. 第22章 備中守の狙い2023年09月11日
  24. 第23章 将軍の影2023年09月14日
  25. 第24章 意外な名前2023年09月16日
  26. 第25章 帰り道2023年09月18日
  27. 第26章 涙2023年09月20日
  28. 第27章 幕間狂言(一) 扇屋の娘2023年09月23日
  29. 第28章 幕間狂言(二) 柳橋の女2023年09月24日
  30. 第29章 朝2023年09月28日
  31. 第30章 一門会議2023年09月30日
  32. 第31章 伊川と晴川2023年10月04日
  33. 第32章 金色の悪意(前段)2023年10月07日
  34. 第33章 金色の悪意(後段)2023年10月08日
  35. 第34章 木挽橋暮色2023年10月13日
  36. 第35章(最終章) 融女謝師恩碑2023年10月15日

登場人物

融川先生、待っていて下さい。今、参ります(「第3章 栄女駆ける」より)


小杉栄(こすぎ・えい)


本作の主人公

女性、19歳

題名の「融女寛好」は、彼女が後年用いた筆名


非凡な才能を持つ女絵師

幕府奥絵師を務める浜町狩野家の第五代当主・融川寛信の弟子

得意は、繊細で華麗な花鳥画


身長158cm(江戸時代の女性としてはかなり長身)

色白

整った顔立ち

切れ長の目(描画に集中すると、目つきが鋭くなりちょっと怖い)

髪は漆黒

髪型は、根結いの垂髪(江戸時代版ポニーテール)


父と兄は、高級旗本に仕える武士

絵画を習うことを最初に認めてくれた母は幼少期に死去

母代わりの歳の離れた姉がいる。

画塾での内弟子修行を終え、現在は姉の嫁ぎ先の御家人屋敷の離れに居住


基本的に自分の画技を磨く以外は無関心

しかし、困難に直面し、武家の娘としての本質が表に出てくる。

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小説情報

融女寛好 腹切り融川の後始末

仁獅寺永雪  kanohafan2b

執筆状況
完結
エピソード
36話
種類
一般小説
ジャンル
歴史
タグ
歴史, 江戸時代, 文化文政, 江戸美術, 狩野派, 職業もの, 女主人公, 女絵師, 融女寛好, 狩野融川
総文字数
96,494文字
公開日
2023年08月20日 13:18
最終更新日
2023年10月15日 12:08
ファンレター数
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