ふたりのキング

[学園・青春]

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権威ある国際バレエコンクールで見事優勝を勝ち取り、「ローウェル・バレエ・スクール」に留学してきた右京蓮は、はじめてのレッスンで出会ったジャック・B・クリーヴランドに、自らのダンススタイルを徹底的に批判される。
「スクールにふたりのキングはいらない」
ジャックの言葉にショックを受け、自らの進むべき道に迷う蓮。しかし、美しく、完璧なダンサーとしてのジャックには、蓮には想像もつかないような辛い事情があって……?

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こちらは、青い鳥プロット大賞に応募させていただいているものです。プロットのみの掲載です、ご注意ください。

目次

完結 全2話

2021年09月30日 22:20 更新

登場人物

右京蓮(レン) 17歳、男性

弱冠16歳にして、権威あるローゼンヌ国際バレエコンクール優勝を勝ち取り、スクールに編入してきた日本人留学生。物理学の教授を務める父親とその助手の母親に育てられ、バレエ以外に、学問にも頭角を表す。「海賊」のコンラッドや「ラ・バヤデール」のソロルなど、肉体の強靭さを活かした勇敢かつ情熱的な男性の役を得意とするが、本人は物静かでクールな性格。

ジャック・B・クリーヴランド 18歳、男性

蓮とは一つ歳が離れた第二学年の生徒。非の打ちどころのない美しい容姿とそれに劣らぬ実力を誇り、学校公演で「眠れる森の美女」デジレ王子を演じ、王室からの大絶賛を得たクラシックの若き新鋭。「ジゼル」のアルブレヒト、「ライモンダ」のジャン・ド・ブリエンヌ、といった気高い美男子の役にプライドを持っており、蓮のエネルギッシュなダンスを「魂がない」と馬鹿にする一方で、最大のライバルとして一方的に敵対視する。高貴な生まれを思わせる優雅な所作でスクール中の女生徒を虜にしているが、その実出身は貧しい孤児院で、金持ちの貴族に直談判し契約を結ぶことでバレエを学んできた。

カイ・リード(カイリー) 17歳、男性

蓮のルームメイトで、同級生。クラシックバレエの演目では、「ドンキホーテ」のサンチョパンサや「リーズの結婚」の老婆のようなコミカルな役を演じることが多いが、コンテンポラリーダンスになると、その身のしなやかさや雄弁さを前面に出した美しいダンスを踊るので、一部では「ヌーヴェルの貴公子」ともよばれている。ジャックとはロアースクール(11歳から16歳までの子どものためのスクール)の頃からの親友で、自らのダンススタイルやジャックとの関係で悩む蓮に対して彼の過去を開示し、数々な助言をする。

マーガレット・エヴァンス(デイジー) 18歳、女性

ジャックの同級生。スクールの女王として名高い美少女で、将来は付属のバレエ団へに進むだろうともっぱらの噂だが、本人はスクールで教鞭を取ることを夢見ている。スクール内外からの求愛をつっぱねてきたものの、蓮のダンスへの情熱や誠実さに一目おいており、しだいに淡い恋心を抱くようになる。

クリーヴランド公 50歳前後、男性

10歳のジャックに「自らを養育し、支援するかわりに、子どものないクリーヴランド公爵家の養子になる」といった内容の取引を持ち込まれ、受け入れる。ジャックに対して厳しい教育を施し、現在のような才覚ある青年に育て上げるが、本人には信頼も敬愛もされていない。かわいい息子の反抗期に悩んでいる。

アック先生(プロフェッサー・アック) 年齢不詳、男性

スクールの教師の一人。年若い男の姿をしており、言動も軽く薄っぺら……に見えるのだが、その正体は国内でも屈指の富豪一族の当主で、かつてスクールを主席で卒業した実力者。専門はコンテンポラリーダンス。


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小説情報

ふたりのキング

岸波かなこ  rougecrystal

執筆状況
完結
エピソード
2話
種類
一般小説
ジャンル
学園・青春
タグ
青い鳥プロット大賞, 青春, 学園もの
総文字数
4,552文字
公開日
2021年09月30日 16:54
最終更新日
2021年09月30日 22:20
ファンレター数
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