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『それはDAYS NEOから始まった』#6『ちっちゃい島のでっかいガール』あおいましろう編を公開!! (2021.10.19) マンガ

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マッチング型マンガ投稿サイト「DAYS NEO」への投稿から連載に繋がった作者の作品をご紹介!! 

作品のどこに惹かれてオファーを送ったのか?「担当したい!」と思う作品とは? 担当編集者に語ってもらいます!

今回はコミックDAYSで連載を開始した『ちっちゃい島のでっかいガール』の作者あおいましろうさんのDAYS NEO投稿作品ネーム『巨大少女はパンツの夢を見る』の連載立ち上げまでをお聞きしました!


担当オファーを申し込んだ編集者はモーニング編集部の岩間さんです。

<モーニング編集部 岩間さん>

担当作・プロフィールはこちら

 

あおいましろうさんの投稿を初めて読んだときの印象

ネームでの投稿だったんですが、主要の3人ははっきりと絵が見えるくらい、キャラクターが立っているなあと思いました。

その世界に自分も入りたい!と(笑)。というキャラの魅力が一番なのですが、それ以外では演出面でのこだわりに惹かれました。32pめから風が吹き始めるんですが、「さあ、メインシーンのはじまりはじまり」という雰囲気づくりがうまいなあと。

読む側を巻き込む力のある作品という印象が強かったです。

 

 

ネームのどのページに惚れた?

読むとみんなそう言うかもしれませんが、42p~46pは最高です。


<ネームを読む>
 

44pの構図は、普通の中学生の日常を描く漫画とは思えないほどのダイナミックさで、読んでうなりました。かっこいい!

もうひとつ、28pからのパンツを失くして取り乱すみくる。彼女しか理解できない焦りがとてもよく伝わってくる描き方に、本人には悪いですがちょっと笑ってしまうくらい、印象に残りました。

 

 

DAYS NEO投稿作品のどこを見ている?


①まずは「絵」です。上手いかどうでないかよりも、迫力のある絵でしょうか。ここでいう「迫力」は、強さだけでなく、かわいくてたまらない、とか涙が止まらなくなる、なども含みます。感情を揺さぶる絵があるかどうか、でしょうか。

②次に「キャラクター」です。一人の人間として仲良くなりたいと思わせるキャラ、近づくのも怖いけれど、目が離せないキャラ。生身を感じるキャラクターかどうかを見ています。『パンツの夢』に出てくる3人は、まさにそうで、それぞれの声が聞こえてくるようなネームで、ずっと見ていたいと思わせる魅力がありました。

③最後に…私はモーニングの編集者なので、大人が読んで楽しめる作品かどうか、もしくは大人向けに描ける作者なのかどうかをついつい見てしまいます。これをたった一つの作品で決めつけるのもどうかとは思うのですが、作品の深みみたいなものは、どうしても必要になってくるので、そこは大切にしたいと考えています。

 

 

マッチングから連載立ち上げまでの経緯

今年の5月頭に担当希望を出してから、すぐにあおいまさんから希望受諾の連絡をいただきました。

私は「パンツの夢」を連載化することをイメージしていましたが、「パンツの夢」はあくまで読切仕様だったので、連載にするにはどう設定を変えればいいかを、あおいまさんと相談。

巨女・みくるの存在自体はファンタジーなので、描く世界自体はごくごく当たり前の島の日常にしようという話になりました。

その後、1週間で2話分のネーム、さらに1週間で3話目のネームと、いいテンポで作業が進み、7月の頭には連載が決まりました。ファーストコンタクトから2ヵ月という、早い展開です。

その後、今に至るまで、あおいまさんの作業ペースは落ちないのですが、そこに「週刊連載」に対しての強い思いを感じています。

 

 

『ちっちゃい島のでっかいガール』

<1話を読む>


都会から小さな島に引っ越してきた中学2年生のしげる。彼女の同級生は、島には二人しかいなかった。一人はしっかり者のりん。もう一人は…校舎よりもはるかに大きいみくるだった。

退屈な生活に不安いっぱいだったしげるは、みくるの存在に驚きつつもワクワクが止まらなくなり…。ゆっくりと時間が流れるこの島で、でっかい少女との刺激的な島暮らしが始まった!

 

担当編集が語る『ちっちゃい島のでっかいガール』の魅力


私のようなおじさん編集者が言うのも、ちょっと気持ち悪いのですが、主要キャラ3人のやりとりは、ずっと見ていても飽きないんですよね。その理由は、会話がすべて自然だからなのかなと思っています。「この子ならこういうこと言うよね」というように、言葉の選び方やしゃべり方がそれぞれのキャラの中で全くブレがない。少しでも違和感を感じると、そこが気になって会話が入ってこなくなるのですが、それが全くありません。

みくるの大きさも「そういう子だからね~」と、本当にスムーズに受け入れられるんです。

これがキャラ力なんでしょうね。そこが魅力だと感じます。

あと、これは個人的な感想になってしまうかもしれませんが、コロナ禍ゆえ「ちょっと遠いところに行きたい」と思っていたところに島が舞台の漫画が飛び込んできたわけでして。この作品から私は癒やしも感じています。

そしてもうひとつ、主要3人以外のキャラクターも、少しずつ出てきます。第2話で出てくる担任の先生が、なかなか危なっかしげなキャラで、今後に期待大ですよ。

 

 

 

作者紹介


あおいましろうTwitter:@aoimashirou

漫画家。福袋あけ美名義で『昨日、助けていただいた魔導書です』(集英社・全3巻)のコミカライズを担当。

 

 

 

『それはDAYS NEOから始まった』過去の記事はこちら

 

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