(ID:flushlite)

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活動報告

模試に潜む魔

最近初めて模試とやらに行ったのです。友はいないので当然独りで。
何処に行けばいいのか、何をしたら良いのか全く分からず右往左往してると、ヘンテコなオッサンが話しかけてきたんですよ。
どうやらオッサンは、不審極まりない僕が初の模試参加者であることを察していて、模試の受付へと案内してくれたんです。
いやはや有り難やオッサン。と浸る間もなく、どうやら知らぬ間に状況は目まぐるしく変化してました。
受付の女が、妙な早口で僕にささっと説明をしてきたんですが、僕はオッサンに心中で感謝の祈りを捧げていたので、当然、耳の鼓膜はその言葉を受け止めず。まるで流し素麺のようにシュルシュルと女の言葉は僕の体から逃げ出してしまったんです。
なんて言ったかまるで分からず戸惑う僕に明らかに気づいてながら、其処からはまるで、ここは行列のできる店ですと言わんばかりの塩対応をしてきて、その女は僕を模試の教室へと繋がる階段へ押し込んできたのです。別に僕の県は有数の田舎県なので人が後に支えてるわけでもないのに。
不親切な女だと思った僕は心中の感謝を辞め、悪言の限りを尽くしたような心情を持ちながらも、ギロチンへと続くような気持ちで階段を踏みしめていきました。

2023年 12月13日 (水) 21:44|コメント(0)

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